特集

MMMatsumoto「アイドルを探せ!」
~#2 一ノ瀬みか(神宿−KAMIYADO−)~

今回の「アイドルを探せ!」は、AKB以降拡大したアイドル現場のド真ん中、それもオンタイム今現在からレポートです。
今東京のアイドル現場で、明るく楽しくアイドルらしく超絶盛り上がりな現場が4つ程ある。その中のひとつが神宿(略してKMYD)。コアな典型的なアイドルファン達が、難しい事を考えずに済んで、何かを暗黙の内に強制されることもなく、自由にストレスなく楽しめる場所です。
いや場所じゃないか、一ノ瀬みか(赤/2000年4月12日)、羽島めい(青/1998年5月25日)、羽島みき(黄色/1996年6月3日)、関口なほ(緑/1998年12月27日)、小山ひな(ピンク/1997年6月24日)からなる5人組のグループです。
デビューは2014年9月28日、六本木BeeHiveにて。対バンの第一期強がりセンセーション目当てで偶然にもそこに居合わせた僕は、この時まだ本当につたなかった神宿ライヴを観ることに。そう思うと1年経たずしてのこの成長は早い。
そうして始まってすぐ、視線はセンター赤の一ノ瀬みかさんに。「子役とか経験者だろうなぁ」「居場所、違うなぁ」とか思ってました。いや、そう確信した。
初ステージとはまるでまるで思えないその立ち姿。目線も、レスの送り方も、笑顔もおちゃらけた表情も、MCもしっかりしていて、動き全てに意識が通っている。中学2年らしくフレッシュなのに既にプロっぽい(現在は中3)。それは特典会の対応にしても同じく。人との距離の取り方が何か洗練されている。本格的な、持って生まれたアイドル性を強烈に感じて今に至ってます。
が、しかし、インタビューにあるとおり、実はこれがイメージ力の賜物で、経験値でない、と。かつては引きこもりでもあった、と。だから余計にヤバイ。もしかすると本当に知られざる女優の卵なのかも。
そんな神宿は、音楽的にも興味深く、でんぱ組、エビ中あたりを思わせる変則曲に寸劇仕立てのダンス、そこに笑いも感じられ、という曲が特長で、それ以外にも初期capsuleっぽいキャッチーな曲やストレートなバラードなどもあって振り幅は相当ある。キャラもバラバラで、サッカー好きも居れば、青文字寄りカワイイファッション好きも居て、一ノ瀬さんのように引きこもり系のメンバーも居る。
今回はまさしくこれからが伸び時の、その中でも注目のアイドルさん、一ノ瀬みかさんの紹介です。

Photo・Text・Interview:MMMatsumoto

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<「アイドル!」、それは妄想>

——アイドルに興味を持ち始めたきっかけから教えてください。

アイドルをやり始める前にモデルさんに興味があって、女優になりたいなって思ってたんですね。アイドルとは全然かけ離れてました。

——でもアイドルっぽいって言われませんか?

アイドルしてる時は「すごくアイドルだね」って言われるんですけど、アイドルしてない時は「アイドルらしくないね」って言われることもあります。

——自分的に、アイドルの時はアイドルモードに切り替えてるんですか?

めっちゃ切り替えてますね。

——そういう切り替えは得意なほう?

はい。それも演技の一種だと思うので。

——衣装を着たり、ステージに立つ瞬間に切り替わるんですか?

ライヴ前にメンバー同士で、今日はこんな感じでって話すと、もうステージが思い浮かんで、あそこであんな感じにしたらいいのかなって思うんですね。その時に「アイドル!」みたいな感じになりますね。たぶん、妄想大好き。

——な感じがしますよね。イメージするのは、小さい頃からの癖だったと思いますか?

私、保育園に通い出すのが遅くて、5歳からだったんですね。それまでずっと1人で遊んでて。小さい頃は1人で妄想しながらぬいぐるみで遊んでました。今もぬいぐるみが部屋にいっぱいあるタイプです(笑)。

——その妄想癖は、その後どう成長していったんですか?

小学生に入ってからはアニメに興味を持ち始めたんです。お姉ちゃんもアニメが好きだったりもして。それで戦隊アニメに、壁をバンッて蹴って1回転っていう技があったんですね。「これ、私もできるかも!」って思って(笑)。もちろん妄想だけなんですけど、妄想の中では1回転できたんですよ。できたから次はどこどこへ行って攻撃! みたいな。そういう妄想です。

——アニメは戦隊もの以外も?

ポケモンですね。結構ハマりました。マンガを買ってもらえるようになったから読んでたらアニメ化が決まって。アニメ歴はその頃からなので長いです。今もわりと進行中かな。

——アニメ友達もいるでしょ。

います、います。友達と言える友達が学校以外のアニメ友達で、アニメイベントも結構行きます。池袋のナンジャタウンとかで夏休みにやってて、『黒子のバスケ』がすごい好きだったから、あそこに行ってプリクラ撮ったりしてました。

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<膝を壊して引きこもってもいた小学生時代>

——学校と言えば、小学校の頃はどんな子だったんですか?

小学校低学年の頃は、ずっとバスケとアニメにハマってました。だから『黒子のバスケ』は、ドハマリで、その中に有り得ない技がいっぱい出てくるんですよ。それで、ちょっと違うかなみたいな。でもマネしてやってみたりしました(笑)。妄想で収まりきれなくてやっちゃうみたいな。

——バスケは一生懸命やってましたか?

でも小学4年生の頃に膝を壊しちゃって。成長期に起りやすいらしいんですけど、3つぐらい重なったんですね。私小学校3年生から4年生にかけて10センチ背が伸びたんですよ。それで壊しちゃって、そこから全然学校に行けなくなって。友達からもあんまりいい目で見られなくなっちゃって、小4から小6ぐらいまで引きこもってました。

——結構長いですね。

でもちょくちょく行って引きこもってみたいな繰り返しでした。

——引きこもってる間、ますますアニメに勤しんだとか?(笑)。

そうですね。それで小学4年生の時に『バクマン。』が、当時まだ3チャンネルの時に始まって、それでめっちゃハマって、漫画家になりたくて描き始めたんですよ。

——描き始めた?

はい。今でもずっと絵を描いてるのが好きなんですよ。でも漫画家志望ではないんです。趣味で描いてますね。

——それはアニメ友達の間では、好評でした?

好評でした。「みか、すごい上手いじゃん!」「おっ、やるな!」みたいな。

——それってオリジナルのアニメ?

最初は模写してたんですけど、小6頃から自分で考えて描き始めてます。もともと絵が好きだったんです。小学校1年生からずっと絵の具で描いてて、それで模写を始めて。

——バスケのほうは怪我があってストップしちゃってるんですか?

でも6年生の時に1回復帰して、クリスマスカップにだけ出たんですよ。そしたら優勝できたんですよ! 最初入った時に、私ともう1人の女の子しか女子がいなくて。それで2人で最初スタートを切ったみたいな感じだったから嬉しかった。

——すごいじゃないですか。スポーツ好きなんですね?

スポーツ大好きです。だから膝を手術したかったんですけど、できない部分らしくて、結局やらなくて1年休んでちょっとづつ慣れていこうという話になって。ほんとに最初は朝起きたらしびれて足が動かないし、痛くて歩けないし、大変でした。今はもう大丈夫なんですけど。

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<音楽は幼稚園の時、レッチリに出会いベースも弾きます>

——スポーツとアニメ以外も好きなものがあるんですか?

なんか好きなことがたくさんあるんです。まず歌うのも好きだし、最近ちょっとダンスも好きかなって思ってきて。ファッションも好きだし。あとは女の子みたいなメイクの事も、勉強したりするのも含めて好きです。中学校になってから最近ファッション雑誌も読むようになって、それで好きになったり。あと映画を観るのも好きです。

——急に広がってきてるんですか?

そうですね。中学生になって最初はアニメとスポーツだったんですけど、スポーツの中でもアニメ寄りの、『黒子のバスケ』とかでアニメと繋がるなみたいな感じで好きになって、その『黒子のバスケ』でイベント行った先で、違うアニメがあったらそっちのアニメみたいな。それでどんどん広がっちゃって、今はすごいことになってます。雑誌を買ったらファッションも好きになって、そのファッション誌に出てる人がアイドルをやってて。それはX21に出てるセブンティーンのモデルの子(井頭愛海さん)なんですけど、すごいなぁって思って。この前、映画(『マイ・フレンドシップ・キルト』8月、スカパー1663ch、アイドル専門チャンネル Pigooにて放送)で一緒になったんですけど、その子も洋楽も好きだから、通じるものがあるなって。その感じで広がって繋がっていってますね。

——その音楽なんですけど、昔から好きだったんですか?

めっちゃ好きで。お姉ちゃんの影響で保育園の頃からレッド・ホット・チリ・ペッパーズがめっちゃ好きで。カッコよかったんですよ。当時はブランコ乗りながら、英語も知らないのに歌ってました。

——わけのわからない歌を(笑)。

そういうことです(笑)、小さい頃は。

——レッチリから始まって(笑)、そこからは自分で開拓を?

そうですね。もともとお母さんもお姉ちゃんも合唱団に入ってて、私も小学4年生から入ってたんですね。そこで歌の素晴らしさとか歌が持ってる力とかの勉強をさせてもらって。120人ぐらいいたんですけど、それで6年生になってリーダーになってから、さらにいろんな歌を聴こうって思いました。

——教えてもらったことの中で、今でも覚えてることってありますか?

でも行き詰まっちゃった時があって。足の事とかも重なって行き詰まっちゃって、合唱のほうも行きづらくなっちゃって。そういう時に、「雨は必ず止むよ」、「冬は必ず春になるよ」って言われて。それで結構支えられましたね。

——やっぱりその2年間は大変でしたか?

大変でしたね、今思っても。精神的にきつかったです。いろいろあって。

——2年間もどう自分をキープしてたんですか?

アニメ見て気持ちを変えたり、あとは音楽聴いて、この歌詞いいなとか、どんどん埋もれていって。

——じゃあそこで深まってるんだね。確かお姉さんにベースを買ってもらったんですよね?

はい。小学2年生の頃。

——ベースの練習をする時間も充分あったわけですよね。

そうですね。ベースは、音楽にハマって、マキシマム ザ ホルモンさんの上ちゃんが好きで。でも上ちゃんもレッチリさん好きで。それで知って、めっちゃかっこいい、この人のベースみたいな。「これはやるしか!」って思ってました。

——なんでベースだったんですか。

ギターも小学校1年生頃からお姉ちゃんに借りて、いたずら半分で弾いてたんですよ。そしたら誕生日のプレゼントに、お姉ちゃんがベースを買ってきてくれたんです。で、「私ギターだからあんたベース弾いて、将来なんかやろうよ」って言われて。最初放置してたんですけど、ちょっと興味持ってやり始めたら「いいじゃん!」みたいな。

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<ある日、突然、神宿>

——ところでどこで神宿に出会うことになるんですか?

中学校1年生〜2年生にかけても足の病気がまだ治らなくて。ピークが中2の前半ぐらい。めっちゃ長くてほんと落ち込んじゃって。「どうしようか?」みたいな。このままどこも行きたくないみたいな、引きこもり状態だったんですよ。その頃ちょうどいじめられちゃって、いろいろ中学校に入って浮いちゃってたんです。何が原因だったかちょっとわからないんですけど。それで、ずっと引きこもってた中で夏休みになって、夏休みの最後になって宿題全然やってない、どうしようみたいになって。それで息抜きに原宿に行ったんです。そこでスカウトされました。

——将来自分が神宿となるそのプロデューサーに。

はい。

——まさに人生の場面が変わった瞬間じゃないですか。

そうですよね。ビックリしました。話したら先生もビックリしてました。

<神宿活動>

——活動し始めて、それまでの自分と何が変わったと思いますか?。

めちゃめちゃ変わりました。全部ネガティブに考えてたことが、逆に、今あることは絶対に意味があること、というふうに。だから今は、苦しい場面もあっても、不可能は絶対にないって思ってます。めっちゃポジティブに自信が持てるようになりました。

——僕らは自信を持ってからの一ノ瀬さんしか知らないから、昔のネガティブなイメージが湧かないんですよ。「この子、昔絶対、子役だったんだろうな」としか思えないくらいアイドルだと思ったし。

全然、何もしてないんです。

——今でもネガティヴな自分が奥の方にある気はしますか?

時々出ますよ(笑)。

——出るんですか?

出ます、出ます(笑)。時々。めっちゃ失敗ばっかりしちゃう時とかあるんですよね。ほんとに私ダメかもしれないって、この世に存在しないほうがいいのかもしれないって、すごく病んじゃう。でもメンバーが励ましてくれたり支えてもらったりしてて、頑張ろうって回復するんですけど。だから神宿の活動って、自分にとっても大っきいんです。

——家族も、この活動には賛成ですか?

お姉ちゃんはめちゃめちゃ賛成してます。お母さんもいろいろ協力してくれてます。

——実際初めての世界でアイドルも初めて。新鮮だったりビックリした事も多いと思うんですけど。

ビラ配りの時に、初めて自分でこんなふうにできるんだって思った。いろんな人が私の存在をわかるみたいな不思議な感覚で。あまりなかったから、こんなんでいいのかなみたいな。

——思ったより上手くいってる気がしませんか?

そうですね。「なんでこんなになるんだろう?」って思ってます。初めてステージに立った時は、お客さん達が自分のことを見ててほんと不思議でした。

——でも嬉しかった?

嬉しかったです。

——閉じこもってた頃を思えば、意外と自分ってイケるかも、とか?

ちょっと思いました。アハハハ。

——メンバー同士、反省会もしますか?

最近なんですけど、結構話し合います。頑張らなきゃいけないねっていう部分は、それぞれでちゃんと意識して、それで上を目指して行こうって思ってます。

——個々それぞれに、というのが大切ですよね。漠然としてでなく。個々と言えば、神宿メンバーは自分の世界を持ってる人が多いですよね。

そうですね。みんなそれぞれの個性があって。まだ活かしきれてない部分もあるから、それをどんどん出して行こうって話し合ってます。個性が武器なんで。

——曲も個性的だし。とは言え、レッチリもホルモンも聴いてきた一ノ瀬さんからすれば免疫あるかと思うんですが。

はい。全然。

——最初聴いた時から変だと思ってないでしょ。

いや、全然変だとは。最初聴いた時から、なんか面白い曲が来た、いい感じだな、みたいな。でもAKBさんのCDも結構持ってて、ずっと聴いてたりもしてたんですよ。お母さんがモー娘。好きだったから、モー娘。さんも。結構古いのも聴くんです。80年代の松田聖子さんとか、『水色の雨』とか『異邦人』とか。私おばあちゃん子で、おばあちゃんが歌謡曲をずっとリビングのテレビで流してるんですね。それでずっと聴いてて、演歌いいな、氷川きよしいいなって結構思うんですよね。めっちゃごちゃ混ぜなんです。

——握手会・チェキ会だと知らない人とも会うじゃないですか。抵抗なかったですか?

最初は会う人全員が初めてだったから緊張する部分もあったと思うんですけど、なんの感覚もなくとりあえずやるみたいな感じでしたね。初めてのライヴをやる前にKOTOさんのライヴを観させていただいて、なんとなくこんな感じだなっていうのはわかったんで。それで、なんとなく妄想してました。

——実は僕あの日、特典会も見てたんですけど、全然初心者には見えなかった。目配せの仕方とか人とのタイミング、距離感とか。とてもそんな引きこもってたとか全然思わなかった。

そうですか? よかった。

——ということはイメージ力・妄想力ですよね。確かに女優さんに向いてるのかも。

でもこの前出させてもらった映画はめっちゃボロボロでしたよ(笑)。

——その映画のきっかけってどういう話だったんですか?

プロデューサー 頃安監督が、神宿のことを知ってくださってご指名いただいたんです。一ノ瀬みかがこの役に合ってるんじゃないかってお話だったんで、是非やらせてくださいってお願いしました。

——映画出演の依頼を聞いた時の感想は?

一瞬、今やっていいのかなって思いました。今アイドルで経験を積んで、その上で女優を目指したいと思っていたので。でも役が「アイドルの一ノ瀬みか」だったから、それだったらアイドルとして頑張ろうと思って挑戦しました。

——冷静ですね。

でも怖くないですか?

——注意深い自分と、何でもやっちゃえるへっちゃらな自分がいると思いますか?

へっちゃらではないんですけどね。へっちゃらに見せてるだけなんですよ。ほんとは自分の中ではやばくて。

——今中3ですよね。それにしては物事の順番を考えられたり、イメージして先々を思い計ることもできる。そのことで周りから何か言われませんか?

なんとなく大人っぽいねって言われることはありますけど。見た目も結構そう思われます。でもメンバーからは「ガキ」って言われる時もありますよ。

——(笑)。大人っぽく見られることに対してはどう思ってるんですか?

アイドルとしては「あんまなぁ……」って思います。やっぱり妹キャラなほうが、ちょっとラクだし、やりやすいかなって思います。

——具体的にこれから自分をどうアピールしていきたいんですか?

自分個人としてはとりあえずこれが私だから、もう少し年齢相応な部分を出して、まず人に「私はこんな感じですよ」ってわかってもらってから、でも本当はこう思ってますと伝えたいんですね。大人っぽい部分は、ビックリされちゃうかなって思うから、とりあえずオブラートに包んで見せたいですね。

——ライヴ中、例えばウィンクしたり、一瞬指差ししたりとか、ああいうのって自然とできてますよね。

この人は今見てくれたなって思ったら、一瞬見て、見てくれたっていう気持ちと同時にレスを返すみたいな。「今、目が合ったね〜」みたいに。目で会話してるみたいな感覚なんです。腕組みとかして見てる人に対しても、返してこい返してこいみたいな気持ちでいますね。それでわざとずっと見てたりすると、ウッて言われちゃったり。それも楽しいじゃないですか。

——そういうキャッチボールがね、完ペキですよね。とても引きこもりだった人と思えない。

でもほんとに引きこもりでした。

——人が嫌いじゃないとか?

なんて言うんでしょう。人を人だと思わない? ちょっとそこは自分でもよくわからないです。

——握手会もステージも、目には見えない1つの壁があるわけじゃないですか。自分は今アイドルで、向こうはお客さんという。その距離感あって会話やレスを送ったりとか。もしこの壁がなくて普段道で会ったら、なかなかそういうふうにはできないですか?

でも、最近になってできるようになりました。以前は外でアイドルしてるのはちょっと疲れちゃうなって思ってたんですけど、最近は外でも段々素の自分と混じり合って。元の素の自分の謙虚過ぎる感じと超アイドルのガツガツ行く感じが、ちょうどいいバランスになってきてます。

——ますます神宿生活が、一ノ瀬さんにとってプラスになってきてるじゃないですか。

そうなんです、ほんとにプラスなんです。

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<神宿、当面の課題と目標>

——当面の目標と言うと何ですか?

私は、まずこの5人で売れたい。今売れてるアイドルグループさんって、ももクロ(Z)さんとかでんぱ組.incさんでも、メンバーの入れ替えがあったじゃないですか。でも私達はスカウトされたこの5人と2人のマネージャーで、1人も欠けないで売れることって、すごい意味があることだと思うんですよ。今までにほぼないじゃないですか、そんなこと。それで売れたいのと、神宿の今の目標はパフォーマンスの向上です。9月のワンマンで700人満員にするよう集めたいと思って、パフォーマンス上げて、この子達のパフォーマンスを見に来たというしっかりしたファンを作りたいって話してるんです。ここまでダッシュで駆け抜けてきたんで、欠けてる部分を今埋めていこうって。このまま世に出るより、今欠けてる部分を修復して完全体で世に出たいんです。

——パフォーマンスの精度を上げるに、どういう事をしてるんですか?

私は毎日の日々の積み重ねだと思ってます。例えば毎日、枕に向かってアーアーアーって声出しをしたり。歌が上手くなるために、肺活増やそうってみんなに言ってます。あとはダンスの確認。動画を撮ってくださってるんですけど、それで毎日確認しようって。あと、他のアイドルさんのフォーメーションがめっちゃきれいだから見ようとか、あのMCかっこいいから見ようとか。で、ダンスの確認と夜のストレッチですね。柔軟すると可動範囲も広くなるしダンスも上手くなって、歌も上手くなるんですよ。ワッと開くところが開けるんで。この3つはやろうって言ってます。

——良くなろうと、自分で進んでやっていくじゃないですか。それは1人で好きにどんどん音楽を聴いたり、アニメを見たりしていった頃の癖の延長なんですかね。

そうですね。これやったら明日変わるかもしれないって思うんです。ゲーム感覚じゃないんですけど、どんどんレベルアップしていくのが自分でもわかるし、そうすると。これだけ頑張ったらこういう結果出るし、って思うんですよね。

——自分の努力のその先に、人を楽しませたいっていう気持ちはありますか?

あります。ワンマンに人を呼ぶっていうことは、それだけの人をみんな笑顔にさせて、泣かせて帰らせるみたいな。そこも気合いが入ってますね。泣かせるのがいいって。そのためにも、ファンの人達も含めて一緒に物語を作っていこうみたいな。最近そういうふうにも思うようににりました。

——ただ数が増えればいいって話じゃないと。

そうなんですよ! 中身なんです。やっぱりパフォーマンスを向上させることは、圧倒させるみたいな。ファンとで煽って楽しむだけに終わらず、神宿のパフォーマンスを見て、このアイドルグループはほんとにすごいなとか、元気貰うなとか、そこを見せていきたいんです。

——女優になりたい気持ちもあるかと思うんですけど、アイドルをやっていく中でまた違う道が開けるかもしれませんね。

そしたらどうしましょう(笑)。

——どうします? 将来アニメ評論家になってたら。

アニメの評論家ですか?(笑)。評論家はなぁ。怖いからなぁ。批判されるから。

——じゃあ最後に、これは言っておきたいこととか、最近の悩み事とか、このグループと共演してみたいとかあったらお願いします。

最近は、妄想キャリブレーションさんにハマってて、あの人たちすごいパフォーマンスがきれいなんですよ。ファンの方々もずっとパフォーマンスを見てて、楽しむっていう感じなんで、そのファンの数もすごいし、1人1人が終わった後にめっちゃ生き生きしてるのがわかるんですね。すごいなって思う。神宿も今は、そこを目指したいなって思ってます。

プロフィール
dic_kamiyado神宿−KAMIYADO−
原宿発の五人組アイドルユニット。神宿(KMYD)の頭文字、K=KAWAII(可愛い!)、M=MAX(全力!)、Y=YELL(応援!)、D=DREAM(夢!)を届けるため原宿を拠点に活動している。
MMMatsumoto

MMMatsumoto

MMMatsumotoこと松本昌幸は音楽雑誌MARQUEE(マーキー)の編集長である。音楽雑誌と言いながら8割はアイドルという誌面作りに日々勤しむ。バンド/DJ取材期より非常に現場主義であり、当然ドルヲタ理解度も高い。三次元での2010年代現代アートとはアイドルのことだと思っている超地下からAKBGまでのクソDD。