「Back to the Jungle」徹底解説!前編
2017.02.01
昨年10月、アフリカでゴリラとの対面を果たし、11月にはEP『Back to the Jungle』発売、12月には渋谷WWWをジャングル化させワンマンライブを超満員にて成功。つい先日のCINDERELLA MCBATTLEでは見事優勝をかっさらい、もはや霊長類最強ラッパーになっているあっこゴリラ。
そんな彼女を語る上で欠かせない存在であるのが、前作『TOKYO BANANA』から今回のEP『Back to the Jungle』まで共に楽曲制作を行ってきた作曲家・ヒラサワンダである。
今回は、コンビともいえる2人に集まっていただき、ここまでの軌跡、また超絶スピードで進化を遂げたあっこゴリラのEP『Back to the Jungle』についてのスペシャル対談を前編/後編に渡ってお送りします。前編ではマジでヤバい2人の正体、本作のコンセプトに迫ります。
Interview & Edit:加藤諒(THINKR) / Photo:野口薫(THINKR)
二人が初めて出会った経緯は?
ヒラサワンダ: マイミクです。
あっこゴリラ: 違う違う、ぜんぜん違う(笑)。2015年の6月にアイドルの姫乃たまちゃんって子のイベントに呼んでもらって、そこにワンダさんも出ていてそれが初めての出会いでした。
ヒラサワンダ: 昔アイドルの曲を作っていたので、その繋がりでイベントに出たらたまたまそこで。
あっこゴリラ: そう、そこの箱の楽屋がめっちゃ小さいんですよ。だから、喋らざるをえないくらいの距離感で、お互い居場所無い系でずっと楽屋で向き合ってて。体育座りで(笑)。当時、自分で作ったトラックでしかライブをやったことがなかったから「トラック作ってください!」みたいなことを言ったら、「ライブがよかったらいいよ。」って答えてくれて。
ヒラサワンダ: めっちゃ斜め上から言ってしまいました。調子こいて。
あっこゴリラ: 全然、全然! で、ライブしたら「すごいいい!作る!」って言ってくれて、連絡先交換してからなのかな……。そこからワンダさんのラジオ呼んでもらって、トントントントンですよね。
キーワードを3つ使ってお互いを表すとしたらなんですか?
ヒラサワンダ: 俺から行くね。1つ目は「イノシシ」。
あっこゴリラ: ゴリラじゃないんだ!?
ヒラサワンダ: 猪突猛進型だからイノシシ。2つ目は「乙女」。ゴリラというよりは、100%ピュアな乙女なんですよ。乙女満載なことで悩んでたりしてるし。年明け、電話してる最中に受話器越しで「もう、お兄ちゃん本当にそんな格好で出かけたの~」ってなんかちょっとアニメ声みたいなのが聞こえてきて。
あっこゴリラ: 実家でスピーカーにして電話してたらお兄ちゃんが登場してきて(笑)。そうしたらワンダさんが「やべぇ、本物のお兄ちゃんだ!」って。
ヒラサワンダ: 俺、あっこちゃんとリアルお兄ちゃんの会話を聞いてしまって、あっこゴリラファンからしてみたら、もうかなりのヤバいときに遭遇したんですよ(笑)。
あっこゴリラ: ちょうどそのときお兄ちゃんは結婚式帰りだったらしくて。結構キメてる格好で。なんか変なサングラスしてたんですよ(笑)。多分その格好を見せたいがために私のところに来たんですけど、無言で部屋にパッと入ってきてキメながら「俺、あれか、かっこいいか?」とか聞いてきて(笑)。「かっこいい、かっこいい、かっこいいよお兄ちゃん!」って言ったのに、しばらく部屋にいるから「……お兄ちゃんまだ行かないの?」みたいなね(笑)。
ヒラサワンダ: でもね、こんな普段の声のトーンじゃ無いんですよ。あれはサンプリングしたい。
あっこゴリラ: それ速攻言われた! 「あっこちゃん本当にお兄ちゃんに対してリスペクトがあるんだね。お兄ちゃんに対して気使ってる声のトーンだもんね。」って(笑)。
ヒラサワンダ: 1曲出来そうな感じだった。あれ作ってなんかの特典にしちゃえばいいんだよ。
あっこゴリラ:したい!
ヒラサワンダ: 3つ目はですね「スポンジ」。これは、月並みですが吸収力が断然優れているんですよ。「こうしたらどうかな?」っていうのを言ってみると、次の日にはもう自分のモノにしているというか。すごいですね本当に。ウィスパー朝まですっきりシートみたいな感じですよね。
あっこゴリラ: 本当やめて(笑)。