「Back to the Jungle」徹底解説!後編

前編で、霊長類最強ラッパーあっこゴリラと激早作曲家・ヒラサワンダは一体どんな人物なのか、またEP『Back to the Jungle』のコンセプトに迫り、全てがゴリゴリラでゴリゴリラなことがわかった。

後編では、本作を作った2人に全曲解説、制作秘話を聞かせてもらった。あっこゴリラのパフォーマンスから感じとれる想像通りの情熱が一つ一つの楽曲に詰まっていて、そんな彼女を暖かく包み込むかのようなヒラサワンダ。話を聞けば聞くほど楽曲に2人の愛を感じる。対談を聞いた上で改めてEPを聞いたら、まさに生命、大地、ジャングルを体現している作品になっていることをより強く感じる。あっこさんがインタビュー中「2017年も歩くパワースポットでいるわ!」と言っていたけど、なんだか読むだけで元気がもらえて気合が入る後編です!

Interview & Edit:加藤諒(THINKR) / Photo:野口薫(THINKR)

1.Back to the Jungle

あっこゴリラ: 『Back to the Jungle』は、私が1ヶ月くらい一生懸命頑張ってトラックを作ってたんですよ。でも、全然いい曲ができなくて「できないできない、どうしようどうしよう、ワンダさーん!」ってお願いしたらめっちゃいい感じのトラックが届いて。「これこれ!これっすこれっす!」みたいな(笑)。ワンダさんの心意気だと思うんですけど、各所のサンプリングネタは私が元々盛り込んでいたものを使ってくれて、他は全部ワンダさん。ラップの内容は変えずにワンダさんのトラックになった瞬間めっちゃよくなった。ワンダさんの手が加わった瞬間完成したって感じ。

ヒラサワンダ: そうは言いつつも、送ってくるモックアップも結構良いんですよ。『TOKYO BANANA』もそうだけど、聞いた瞬間に「これベースライン入れてちょっとグルーヴ出せば面白い曲になるな。」っていうのがいつもある。ただ、今回はアフリカにMVを撮りに行くっていうのを聞いていたので、なんだか戦場に戦士を送りこむような気持ちで着手したんですよ。僕のすごく好きな映画で『グローリー』っていう南北戦争の映画があるんですが、その中でデンゼル・ワシントンとモーガン・フリーマンが戦場に向かう前夜に士気を高めるために歌う歌がありまして、それをちょっと拝借しました。

あっこゴリラ: これすごい元気が出るの。自分が聞くとすごく元気が出て、「よし!」ってなる。

ヒラサワンダ: だって「本当に死ぬかもしれないんだよ私……。」とか言ってたから。あっこちゃんがアフリカから帰ってきて、あのMV見たりアフリカのドキュメンタリー見たりしてマジ泣きしたから! 携わった分俺も心が入っていて、一緒に行ったつもりになってるから本当に泣きました。元気に旗振って無事に帰ってきて。

あっこゴリラ: この曲結構私にとって大きくて。フックで”イエローカラー”って言っているんですけど、最初はただのノリだったんですよ。バナナの色だし、私のテーマカラーだし。それで”イエローカラー”って言ってたんだけど、アフリカに行って「ゴリラって名乗っている日本人だよ、イエローカラーだよ。」って歌って、自分がジャパニーズってことを宣言しているように聞こえて。あっこゴリラのコアな曲になっちゃったなって思っています。しかも狙ってなくて、自然とそうなっちゃった。

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