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アイドリング!!! チームインタビュー ~森ディレクター 編~

「現在進行形で成長するアイドル」として番組内外で活躍してきたアイドリング!!!。2015年10月31日(土)をもって全員卒業することが発表され、10月5日(月)には集大成となる最後のナンバリングライブも行われました。

TOKYO IDOL編集部では、2006年の結成から現在まで、メンバー、番組関係者を含むアイドリング!!!チームのインタビュー、関わりの深い著名人からのコメント、吉田尚記氏による9年間の総括記事の3大特集にてアイドリング!!!の軌跡を辿ります。

第3回目は、アイドリング!!!チーム編として、番組の立ち上げから現在までスタッフとして携わり、彼女たちを傍で見守り続けてきた森洋介ディレクターのインタビューをお届けします。

pp1_moriD_1森洋介ディレクター

【なにもないルーキーだったから、スタッフを含め、”やったるで”感もすごかった】

まず、森さんの番組での役割を教えて下さい。

番組での役割はあんまりないんですよ。ディレクターは俺を含めて5人いて、基本的には自分以外のスタッフが中心となって番組制作を進めています。俺はどちらかというと、定期ライブの制作であったり、番組のネタ出し以外のことを担当することが多いです。例えば、「IDOL NATION」にゲストでアイドリング!!!が出演したときは台本を書いたり、セットリストを考えたりはしています。なので、あまり「こうです」的なことが言い難い感じですね。番組でよく顔出しするんですけど、番組制作上暇だからというか(笑)。

検索すると森さんの画像が出てきますもんね(笑)。

2006年からそんなだったから、元々はどうだったか忘れたな……お金がないからです!(笑)「低予算番組だからゲストが仕込めない!」みたいなことでした。例えばアニメに詳しい人が必要だったら、その番組のスタッフの中で詳しいやつを見つける、みたいな。専門性よりもバラエティ感を重視していたと思います。

番組立ち上げ当初のメンバーの印象は?

(芸能界の)スタートが「アイドリング!!!」の子も多いし、変な言い方ですけど、新興宗教みたいでした。放送してたのが球体(※フジテレビ球体展望室 はちたま)だったじゃないですか。楽屋はちゃんとありましたが、遠いからという理由でスタッフルームの中にメンバーの楽屋もあったんですよ。だからずっと一緒にいて、新興宗教みたいだなって思ってました。あとは学校ですかね?

どのような感じですか?

なにもないルーキーだったから、スタッフを含め、”やったるで”感もすごかったです。その当時は今と状況が全然違うじゃないですか。俺はこの番組をやる前に中川翔子さんと一緒に「アイドリング!!!」の前のアイドル番組をやってたんですよ。その番組が終わって、2006年の年末かな、「アイドリング!!!」に彼女がゲストに来てくれたときがあって。アイドリング!!!は当時持ち歌がないから、アイドルの名曲をやりましょうという企画があったんです。それでCoCoのカバー曲をやることになり、会議で『EQUALロマンス』というデビュー曲にするか、その次の『はんぶん不思議』という曲のどっちにするかというしょうもないことで、夜中にすごい揉めたんですよ(笑)。中川翔子さんが来た時に「そんなことがあってさハハハ」なんて喋ってて。そしたら、そのことを当時ブログに「しょうもないことで揉めてるのが素敵だ」「いつかアイドルがテレビでどんどん歌えるような時代になったらいいのにな」みたいに書いてくれたんです。今考えるとすごいことじゃないですか。

今はアイドルがテレビで歌うことは普通のことになりましたもんね。森さん的にメンバーの中で「本当にアイドル?」という子はいましたか?

元々いわゆるアイドルグループにしたくて選んだ人たちじゃなかったから、「この子アイドルなのか?」みたいなことは別に。もう根っこが違うんですよね。うちのグループは。

メンバーさんの話しからもアイドルというよりバラエティに根っこがあるなと感じます。基本的に今も昔も根本は変わっていないですか?

外岡(えりか)、横山(ルリカ)は根っこは変わらないような気はします。滝口(ミラ)はよくネタにされてる通りむちゃくちゃな人でしたね(笑)。お金がなくて、モヤシの煮物みたいなのをタッパーに入れて、それがかばんの中でこぼれたとか言ってたのに、今は野球選手と結婚して献立を紹介してたりするのが、俺らから見たら「作り話じゃないの?」みたいな。小泉(瑠美)も破天荒な人で、遅刻したときの言い訳が「電車が脱線した」とか。こんな人はじめて会ったと思いましたが、2013年の「再会の日SP」で1期生全員が集まったときは、スタッフにもいちいち椅子から立って挨拶してて、「あの小泉が!?」って(笑)。

それから森さんはたびたび番組にも出演されるようになり。

みんな知らないけど、もう2006年からずっとですからね。

まさかディレクターとして担当してる番組に出演するなんて。どんな気持ちでしたか?

最初は何で出たか忘れましたが、でもそれが普通になりまして……出てるときは映されてると思わないようにしてます。あとはシラケませんようにって、ヒヤヒヤしてますよ。時々パッと見たら升野さんがスゴイつまらなそうな顔してるときがあって、「ヤバい!」って(笑)。後半は、段々みんなおざなりになってきて、マラソン企画で「森監督が率いるチーム」みたいな設定があり、台本にはなにも書いてないのに突然「じゃあ監督総評を」みたいなこと言われて。もう、すごいスベって……。

過酷ですね(笑)。番組の中で自分だったら一番やりたくなかった企画というと?

いっぱいありますけど……精神的に来る企画ですね。スタジオ収録で「武道館で生バンド決まりました!」「イエーイ!」みたいに、さも初めて聞いたみたいにやるんですけど、「あなたたちもう聞いてましたよね? 2回目ですよねこれ?」って。それで「1回目のVTRを見てみましょう」みたいな。TIFの終わりでたまたま撮ってた映像なんですけど、それをあえて見せるという。そういうの恥ずかしいじゃないですか。罰ゲームもたくさんありましたしね。

罰ゲームや体当たり系の企画はどうですか?

すみません、あんまりないかも。辛いもの食べさせられるみたいなのは単純にヤダなと思いますけど、パッとは出てこないかもしれません。

森さんは心が強いんだと思いますよ(笑)。

強いというかズボラなんです。

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【正直に言うとここまで来たので10周年までは続けたかったなと】

番組を通して成長したと思うメンバーは?

タレントとしてであれば菊地(亜美)ですかね。大成したという意味でなければ、(橋本)楓かな。最初は小学生だったから、日本語も通じない(笑)。初期に比べると今はちゃんとしたというか、資格を取ろうと大学にも通ってますからね。驚くほど訳がわからなかったので、今となっては「なんであんなにちゃんとしたんだろう」と思うくらいです(笑)。

では最後に全員卒業について。普通は花束受け取ったりして、泣いたりするじゃないですか。武道館のときも「泣いて帰らせねえ」と升野さんが叫んでいたように、笑って終わらせるのが「アイドリング!!!」だと思いますが、カメラが回ってないときも変わらずですか?

基本的には変わらないですね。「ありがとう」と泣く感じではないですし、武道館終わりも「やりきってすっきり」みたいな感じでしたよ。

いよいよ10月31日(土)で番組が終わるわけですが。

元々中学生の頃からおニャン子が大好きで、水口昌彦さんという『HEY!HEY!HEY!』などを手がけていたプロデューサーのチームにたまたまADで入ったんです。水口さんに「『夕ニャン』がめっちゃ好きです」と話しをしたら、たくさんのスタッフが必要だったということもあり、チェキッ娘の番組に呼んでくれて。とにかく束モノの仕事(※『A女E女』『DAIBAッテキ!!』『アイドル道です』)が多いんですね。ただ、これほど長く続いた番組はないですし、当然思い入れも強いです。

こんなに番組が長く続くって珍しいですよね。

10月の最後までで1300回突破しましたからね。それに、正直に言うとここまで来たので10周年までは続けたかったなと思います

生放送があるのでまだ終りではありませんが、激励の意味を込めてアイドリング!!!に一言お願いします。

番組を通して変な度胸はついていると思うんですよ。だから「自信持って頑張ってね!」って。

長い間見守ってくると、親御さんのような目線になってくるんでしょうか?

親戚です。ソロのDVDとか見れないし、グラビアとか「うちの子が脱がされてる! キーッ!」みたいな(笑)。

なるほど(笑)。ありがとうございました。