特集

THE FEATURE
~ 清 竜人25~

TOKYO IDOLが「今、キテる! 絶対に推したい!!」アイドルたちに突撃取材する特集企画「THE FEATURE」。
今回はシンガーソングライター・清竜人の新プロジェクトとして誕生し、”一夫多妻制”まさかの”ご懐妊騒動”など、アイドルシーンの耳目を集めるグループ・清 竜人25に突撃しました。
1万字近くに及ぶロングインタビューの後編をお届けします。

Interview・Text:杉岡祐樹/Photo:えだまめ

feat_kiyoshi4-680x453左から:清 咲乃、清 竜人、清 桃花

清 竜人25の各夫人のナンバリングに深い意味はないとのことですが、やっぱり第1がいわゆるセンターと思ってしまうんですよね。

清 竜人(以下、竜人):……そう思われるのが嫌なんでしょ?

第1夫人 清 咲乃(以下、咲乃):違う、嫌じゃないの。竜人くんから「博愛です。単なる並びです」とか言われると私の立場がないの(笑)。あと、初見の方が多いライブになるとグループの説明を桃ちゃんがして、自己紹介で私が「第1夫人の……」って言った瞬間、ザワザワと場が混乱する感じになるのが申し訳なくて(笑)。

第2夫人 清 桃花(以下、桃花):友だちとかにも「第2夫人ってどういう気持ちなの?」とか訊かれるんですけど、最近は”2”っていう数字が好きになってきちゃってたりして、あんまり悪く思ってないですね。

桃花さんは何でもポジティブに受け入れる強さがありますね(笑)。そうやってメンバーが成長していく姿を見られるのは、プロデューサーとして楽しい?

竜人:やっぱり成長してくれた方がトータルの点数が上がっていくと思うので、僕も切磋琢磨していきたいと思います。まだ半年ですけど、だいぶ変わったなって思いますし、それが楽曲にもミュージックビデオにもライブにも好影響を与えているのは間違いないので。それは嬉しいことでもありますね。歌に関しては僕の歌がセンターにあるので、変な言い方をすると他の6人のメンバーの歌はどうでもいいんです、上手い下手という意味では。単純に6人の個性が違うから、そこに対して大きなディレクションをする必要がないというか、その時の100%が出ていれば自然とファンはつくと思っています。

素材としてどう使うかを竜人さんが選択していく?

竜人:本人たちはすごく意識していて、上手く歌おうとする。それは大切なことですし尊重したい部分なんですけど、思っているほどファンの人たちはピッチとか上手さを重要視して聴いていない。僕の歌がしっかりしていることの方がよっぽど大事で、そこがないとメンバーの歌がかわいく聴こえないと思うので、メンバーの歌に関しては個性があればそれでいいです。メンバーがよく聴こえさせるためにもそうですし、僕が良く聴こえるようになるためにも、外の声を意識している部分はあるかもしれないです。

先月リリースした最新シングル『Mr.PLAY BOY…♡』は、普通のアイドルソングでは絶対に出てこない掛け声から始まって、譜割の細かい竜人さんのボーカルに連なっていく。その歌詞も含めて、イノセント性が求められるアイドルシーンからはまず出てこない曲ですよね。

咲乃:最初はびっくりしました! 「スケベ♡」から始まるじゃないですか? でも、心の中では絶対にいつか来ると思ってたんですよ、こういう攻めてる曲が。絶対面白くなるっていう確信がいつもあるから、全然受け入れられましたね。

桃花:曲中に「インジャンホイ」って言う所があるんですけど、そこは竜人くんが「俺と同じタイミングでインジャンホイって言ってみて」みたいな、アドリブを効かせてできた所だったりもして。私はコーラスもやらせてもらったので、歌うパートが多い曲でしたね。

ビッグバンド風の古き良きアメリカン・ポップスを思わせる『Mr.PLAY BOY…♡』のサウンドは、現状のシーンの流行も加味された過去2作に比べて音楽的な要素が強い、ソロの頃のアプローチの延長戦上にある楽曲だと感じました。

竜人:ただ、清 竜人25では音楽的な部分をそこまで重要視してなくて、どちらかというとカルチャーとして見てもらいたい。その一部分に音楽があるという感覚でやっているので、もちろん根幹として大事にしているんですけど、ソロの頃のものづくりとは違う感覚ですね。ただ、『Mr.PLAY BOY…♡』に関して言うとソロとかぶる部分、共通する部分があると仰られるのはすごくわかる気がしていて、メロディの作り方などは前作とはまったく違いますし、それは意図的な部分ではあるんですけど、うん。ソロの時に近いメロディラインだなって思いますね。

過去2作はスタート段階から存在していた楽曲だったので、評価された活動を踏まえた上での新曲が『Mr.PLAY BOY…♡』だったことで、今後に対する期待値も高まりました。

竜人:清 竜人25の音楽性は決め付けない方がいいと常々思っていて、1stアルバムの構成を考える上でもリスナーが飽きずに聴き通せるような仕組み、工夫を凝らすだけなんですよね。もっと他のことを聴いて欲しいのにサウンドで飽きちゃうみたいな所は避けたいので、パフォーマンスで見て欲しい所をサウンドで味付けするっていう発想でアレンジャーと組み立ててます。『Mr.PLAY BOY…♡』は清 竜人25を始動してから作った初めての曲なので、それまでの活動を活かした曲にはなっていますよね。

これは勝手な推測なんですが、清 竜人25の楽曲は現代の日本への警笛になっていると思ったんですよ。未婚率が高まっている現状に『Will♡You♡Marry♡Me?』、欧米文化に迎合しすぎる流行に対して『A・B・Cじゃグッと来ない!!』、そして草食化が進む男性に比しての『Mr.PLAY BOY…♡』と。

竜人:……そういう風に書いておいてください(笑)。

咲乃:全然考えてなかったですけど、『Mr.PLAY BOY…♡』はちょっと思ったかも。

feat_kiyoshi3-680x453清 咲乃

ミュージックビデオの竜人さんもすごいじゃないですか。こういう肉食系男性はいかがですか?

桃花:ミュージックビデオ内での私は竜人くんとぶつかっただけで惚れちゃうんですけど、それは絶対にないです(笑)。竜人くんだからこそって所ですが、他の男の子だったら絶対にないですね。

咲乃:私も指差されただけで惚れちゃうんですけど、ここの2人は設定が雑なんですよ(笑)。私は草食系って苦手なんですけど、ミュージックビデオの竜人くんみたいな人が実際にいたら絶対に嫌ですね。絶対についていかないと思います、今の世の中じゃ怖すぎますもん、VIPルームなんて絶対についていかないです(笑)。

こういうアプローチはフェイクでありながら、どこか現実とリンクさせて捉えられてしまうことも多いのがアーティストの宿命でもあります。

竜人:自分のパブリックイメージを意識したことがないので、どう思われるかとかはあまり大きな目で見ない感じではありますね。もちろん作品性とかこだわる所はこだわりますし、アーティストとしてどう見られるかは大事ですけど、人としてどう見られるかはどうでもいい感じではありますね。こういうミュージックビデオは楽しさ以外ないですよ。

またシングルリリースに伴い握手会なども開催しましたが、竜人さんの立ち位置で撮影できるチェキ会など、いわゆる接触イベントにも遊び心があるのはいいですね。

竜人:今度、アフロのヅラとか用意しておこうかな(笑)。

桃花:ライブだとステージと客席という距離があるので、そういう機会があると直接応援の言葉をいただけたりと嬉しいですね。それに握手会やチェキ会を頻繁にやらない所も面白いですね。

それがルーチンになってしまうのが今のアイドルの基本だったりもしますからね。頻度が少ない分だけ、その1回をより楽しめる?

咲乃:楽しいですね! やっぱりステージだけ見ていたら遠い存在になってしまう所もあると思うんですけど、そうやって会えれば普通にお話しできるし、「私、竜人さんが好きなんです!」って伝えてくれる女性のファンの方とかが来ると「どうしよう……?」って感じになります。握手の強さから嫉妬が伝わってくるんですよ(笑)。

竜人:僕も握手会やチェキ会に参加したことがあるんですけど、もう飽きましたね(笑)。

咲乃:1回ずつしかやってないじゃん(笑)。

竜人:嫁たちにお任せします(笑)。

春に第5夫人の清 菜月が妊娠、育児に専念するため活動休止になり、新メンバーとして第6夫人 清 優華が加入しました。こうした展開も生まれてきている中で、今後はどのように活動していくのでしょうか。

竜人:このプロジェクトは、一夫多妻制というコンセプトからライブパフォーマンス、活動の方針までしっかり練った上で始めたので、今後はそれを積み重ねていくだけというか、よりスケールを大きくしていくことだけを考えてやっていく感じですかね。今の規模だから、今の予算だから実現できないこともたくさんあるので、このコンセプトを活かしてより具現化していけたらと思います。たとえば『Mr.PLAY BOY…♡』も“ツイストをやったら映えるだろうな”って所から始まっていて、1つキーワードが出てからサウンドを作ることが多かったりするので、まずはなにがしかのアイディアを浮かべて、そこから派生して音を作っていけたらと思いますね。

ポップス音楽の追求を、当プロジェクトで進めていく所は?

竜人:音楽的にもなにかしら面白くないと意味がないと常々思ってはいるので、実験的には作っていきたいと思いますけど逸脱しすぎたくはないですし、奇をてらうつもりはまったくないです。その辺の塩梅はしっかりバランスを取りながらやっていきたいと思います。

咲乃:地上波のテレビにいっぱい出る! このコンセプトを面白いって言ってもらえる自信があるので出たいです!

桃花:清 竜人25の写真集が出したいんです! 結婚生活の風景とかみんなでご飯食べてる所とか、ライブやプライベートのカットも入った写真集が出したいです。グループとして、色んな人に知ってもらって、好きになってもらえたらって思います。ライブは……、やっぱり武道館でやってみたいです。

その辺りは旦那さんの努力に懸かってきますね?

竜人:精進します(笑)。