特集

ミリオンドールpresents「オタクの不都合な心境」
~vol.8 プロのものづくりと才能のあるメンバーの若いエネルギーが融合した「大人」を釣るアイドル「こぶしファクトリー」~

昨年6月から続いてきましたこのコラムも今回で最終回となりました。
ここまでご覧くださったみなさま、本当にありがとうございました。
これからも引き続き、作家 藍個人としてもどんどん発信をしていきたいと思っておりますので、
連載中の「ミリオンドール」やTwitter、ブログをご覧いただけますと幸いです。
最終回は、私が個人的に注目している「こぶしファクトリー」をご紹介したいと思います。
今、こぶしファクトリーの魅力や実力を知っているオタクの方は多いとは思いますが、今回のコラムではあえて「なぜこぶしファクトリーは評価されるのか」という点にフォーカスして、かなり私の主観的な意見ではありますが魅力を解説していきたいと思います!

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■全員が体の中に同じビートを刻めるメトロノームを持っている
ハロプロはビートに厳しいという特徴ではあると思いますが、かなり正確なメトロノームを全員が体内時計として持っているように思えます。
こぶしは体格もそれぞれ全然違うので、体格の違うメンバーで総合的に振付やダンスをそろってるように見せるのは相当な努力が必要だと思いますが、彼女たちが同じビートを体内で刻めるので、ニュアンスや体格が違っていてもとても綺麗に振りがそろって見えるのです。
ハロプロ研修生出身のグループということは実力が保証されているという言い方をよくされていますが、具体的に何の実力が?という疑問に対して、一番感じるのはこのカウントが正確というところだと感じます。

■楽曲づくりにこだわりのあるクリエーター・エンジニアが参加
「ドスコイ!ケンキョにダイタン」では和太鼓のプロ茂戸藤浩司さん、「チョット愚直に!猪突猛進」ではハモンドオルガンのプロ河合大介さんといったベテランで、その道を追及している職人魂をもったプロの方が参加し、完全なアナログでレコーディングしています。
「アプカミ」というアップフロントのyoutubeチャンネルにてそのレコーディング風景が紹介されていますが、プロの方がレコーディングルームの緊張感のなかで、こうしたらいい音じゃないか?という提案をしながらエンジニアと音をつくっていく空気が非常にこぶしの音楽の根幹を表している気がします。私のような素人でも、このようなプロの方々のものづくりへのこだわりを動画で見ることができて大変感動しました。

■ハロー!プロジェクトの歴史と文化を生かした売り方
ハロー!プロジェクトの新人グループは、スマイレージまでは「まずは若い子供世代をターゲットにして売っていく」という初期展望でやっていくことが多かったと見受けますが、Juice=Juice以降はある程度メンバーの適性にあった良い音楽で売っていくというスタンスを貫いているように思えます。
とくに、こぶし、アンジュルムなどは「大人への応援歌」というスタンスを色濃く感じ、肉厚な文化と音楽をキャッチできる大人をしっかり掴みつつ、子供向けの露出やメンバーと同世代の女の子たちへの訴求も欠かさないという非常に老練な戦略を感じます。

■何よりメンバー本人たちの実力とポテンシャル
アイドルのプロとして豊かな文化と歴史があったとしても、何よりメンバーのポテンシャルあってこその音楽活動です。こぶしファクトリーを一度見たら、その洗練された実力に私たちは納得するしかない気持ちになります。
平均年齢約15歳のこぶしファクトリーはまだまだメンバーが若く、どんなものにもなれる可能性をひめていて、高いスキルをもっているけど、これから色んなプロに触れてさらに成長して自分のカラーを見つけていくのかと思うととてもこれからが楽しみです。

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藍

スマホアプリGANMA!で連載中のWEB漫画家です。現在アイドルオタクを題材にした作品「ミリオンドール」を連載中。現場系でDDなガチヲタです。TOKYO IDOLさんとコラボできてオタクとして大変光栄です。 オタ遍歴:90年代声優→ハロオタ→AKBオタ→DDへ突入/BiS、女子流、KPOP、AeLL.等→新生TPD→Flower