特集

MMMatsumoto「アイドルを探せ!」
~#1 アイナ・ジ・エンド(BiSH)~

連載「アイドルを探せ!」、いよいよ本編スタートです。これからいろんなアイドルさんを掘り下げて取材していきたいと思っています。記念すべき1回目は、この人!
黒髪、ロングに、ぱっつん、アシメ。ファッション誌のアジアン・クールビューティーのようなこの人は、BiSHのアイナ・ジ・エンド。BiSのプロデューサーだった渡辺淳之介氏が、「もう一度BiSを!」と掲げ始まったBiSHの長身小顔、ダンスキレキレのR&B経由本格的ヴォーカルで、絶賛注目したい人。
表舞台に立ったのは、創作系の独創的ダンスユニットPARALLELが最初。2014年、グループが活動休止中には、自作曲でソロ活動も行っていて、そのライヴ映像やMVが今もYouTubeに残されている。そこからプー・ルイ経由でBiSHへ。
だからアイナ・ジ・エンドは、アイドルにあって異色だ。クラブサイドの匂いもする。けれど本人はアイドル指向。その複雑さ・ギャップを抱えるも、本人の明るさでアッケラカン。ストイックさに裏打ちされた優しさが、目配せのさりげなさなんかに出ていそうだ。
さて、では話をお聞きしていきます。

Photo・Text・Interview:MMMatsumoto

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<好きなタイプ、セクシーに感じる仕草>

——では定例の、好きなタイプの男性から(笑)。

え〜 定例なんですか(笑)。

——はい(笑)。で、アイナさんはどんな男性がタイプなんですか?

好きなタイプは、私を好きでいてくれる人です。

——それ言う人いますよね(笑)。だってそう言われたら、それ以上返せないじゃないですか。

ですよね(笑)。う〜ん、「愛されるより愛したい」って言う人がいるじゃないですか。私理解出来なくて。もう愛されたいんですよ、私は(笑)。だから多分アイドルやってるんだと思うんです。私も支えたいなって思うけど、一緒に頑張って行けるように支えてほしいなって思います。

——この間赤坂ブリッツでのライヴでも、お客さんをステージに引っ張り上げて、その彼が置いてきぼりになりがちなところを、アイナさんだけが支えてましたよね。

あれは渡辺さんが「アイナがオタクを引っ張ってやって」って言ってくださったんで。いつもは無理矢理投げ飛ばしたりしてるんですけど(笑)。だから親切な気持ちでやってるわけじゃないです(笑)。

——というフォローがさすがです。じゃあ2番目の質問に。男性のグッとくる仕草。

普段、結構普通な格好してる人がスーツ着たらキュンとします。

——メモメモ。スーツ系ですね?(笑)

はい。たまにでいいです。だからオタクの人達で、たまに仕事帰りかスーツで来たりする人いるじゃないですか。認知してる人だと、『あ、スーツだ、カッコイイな』って思います。「ちゃんと仕事してるんだ〜」みたいな(笑)。

——確かに正体不明そうな人、いっぱいいますよね、この界隈。で、スーツをちょっとセクシーに感じたりもすると。

そうですね。

——もしかしてギャップ好きですか?

多分。普段何もしない人がちゃんとリードしてくれたりすると、「おお、カッコイイ」って思います。

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<黒髪 ロング アシメ ぱっつん!>

——今度はアイナさんの見た目から行きますね。まず、ぱっつんとアシメについて語りたいんですけど(笑)。

一昨年まではパーマあてて、茶髪でした。前髪も長くて編み込んでたんですけど、その時「カワイイ」って言われたことがなくて(笑)。「髪の毛ちりちりやなあ」っていう感じだったんです。それが嫌なだけで「ぱっつんにしてみよっかな〜」って思っただけなんです。全然話が面白くないんですけど〜(泣)。

——ぱっつん育ちではないんですね。

あ、ずっとぱっつんだったんですけど、伸ばして「カワイイ」って言われなくてぱっつんにした感じ(笑)。

——やっぱり「カワイイ」って言われたいですよね。

ですね。本当に自分に自信がないんで、言われたら「え、本当? 嬉しー!」ってなります(笑)。

——この黒髪ロングをアシメにしたがる傾向というのは?

あ〜。確かにそうかも。黒髪ロングなアイドルさんって、いっぱいいるじゃないですか。それで片方を前に、もう片方を後ろに、ちょっとパーンてやりたくなるんです。

——(プロデューサー渡辺氏に向かって)あの、すいません。ちょっと飛び入り質問させてください。これ禁句かつ訊いちゃいけないと思うんですけど、アイナさんの黒髪ぱっつんロングは、BiS時代のユフちゃんを想定したということはありますか?

渡辺 アハハハハ、確かに髪型似てますね。でも全然考えてなかったです。

——あ、はい。じゃあいいです。

ビックリしたー(笑)、予想外の質問で。

——ぱっつん好きな人って、わりとドール好きな人が多いですよね。で、アシメ好きはわりといい加減というか、成り行きに任せれたり変化を好む傾向があるように感じるんですよ。だから過激と保守が一緒にある感じがする、アイナさんて。

ありがとうございます。メッチャ嬉しい。アシメで良かった〜(笑)。こういう髪型をすると、ちょっとスッキリする気がします。両側前に垂らすと、なんか貞子みたいじゃないですか(笑)。

——確かに(笑)。特徴あっていいですよ。ただ、オタには好まれないだろうと。

そうなんですよ〜。ドルオタの正統派系とか、「カワイイ、カワイイ」っていうのが好きなオタクさんからは好かれないです。

——アイナファンの特徴はどんな感じですか?

え、どんな感じですか? 渡辺さん。

渡辺 ウイカのファンが多いよね。

——なるほど! そうなんですね。

“アイナウォーズ”とか言われたりしてます、たまに。

——そこはでもやっぱりパフォーマンスも関係ありそうですが。

あと関西弁だからかもしれない。

——ぱっつんの方はどうなんですか? 自分の中に保守的な部分も感じますか?

そうですね。おでこ見せたくないです。

——ああ、前髪は大切派?

宝物。でも本当に、私前髪で変わると思うんです。

——髪型に関しては結構変化させない人? 変わる人?

変わんない。もう2年間ずっと黒髪です。その前は血迷ってて赤髪とか紫とかにしてたんですけど。本当、今ウイカさんがやってるようなグラデーションとかばっかりしてて。お金無いから家で染めてたんですよ。だからお風呂が真っ赤なんです、端っこが(笑)。染め粉で。取れないんですよね。紫の汁とかいっぱい落ちてる(笑)。

——(笑)。お風呂場がレインボー。

そうなんです。原色が好きで、ファッションもずっと目立ちたがり屋だったんですけど、なんか2年前から急に黒が好きになってサッて染めて、そっからずっと黒髪ですね。

——ファッション好きでもあると。

はい。去年109のスピンズでアパレル店員をやってました。だから派手なのが好きで。もともとは、これも自分に自信がなかったからで、東京に出て来て「東京の人オシャレだ」って思って「ついて行かなきゃ!」って思ったのがきっかけなんです。高校卒業してすぐに「渋谷といえばマルキューやろ!」って思って(笑)。

——それって公園で寝てた後の話?(*アイナさんは一時ホームレスだったらしい)

同じ頃です。スピンズで働きながら夜にバーとかで働いて。それぐらいしないとレコーディング代も払えなくて。もう、でも本当に死んでました。お腹が空きすぎて(笑)。もうでも絶対にしたくないですね、公園生活は。怖かったんで。絶対に嫌です(笑)。まあ、結局今すごい幸せなんで。家で寝れるし、ご飯は渡辺さんが食べさせてくれるし(笑)。嬉しいです。

——謙虚でいいかもしれません(笑)。

いや〜 ありがとうございます(笑)。

——髪が長いことに関しては昔から?

そうです。1回ボブにしたんですけど、ずっと長いですね。長いのが好き。あんまり顔を見せたくないんですよ。ライヴで踊ってる時もこうやって隠したりしてます(笑)。

——そういう時、「うわ〜。貞子だな〜」って思って見てるんだけど。

踊ってる時メッチャブスじゃないですか? 「うお〜」みたいな(笑)。BiSHは撮影が出来るんで、その写真をオタク達が載せるんです。だからいつも萎えてます(笑)。

——僕はね、この人変わってんなと思ったわけですよ。大人なんだか子供なんだかよく分んなくて。そう言われませんか?

そうですね、私「出会ったことがないタイプ」って会った人ほとんどに言われます。「よく分んない」って言われます。

——複雑、謎は、転じれば魅力ですよ。

いや〜、でも本当に自分の好きな人とかに分ってもらえないっていうか。中々「アイナはこういう人」みたいなのが定まらないのは、たまに不安になります。

——でも謎は人を引き寄せますよ。アイナさん自身も、そっち派でしょ?

あ、そうですね。ふわふわしてちょっとミステリアスな方が付いて行きたいかもしれないです。最近だと(ゆるめるモ! の)あのちゃんにも惹かれますね

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<誰かの一番でありたい>

——昔いじめられてたとのことで。でも、いじめられてたと思ってなかった、と。そこがキーかなと思いました。

人の怖いとことか、人の態度が急変する、例えば普段優しい人が急に怒ったりとか、私に対する嫌味とかにあんまり気付かないタイプなんですよ。だから怒ってても「あれ怒ってたの? あ、そうだったの?」って感じで(笑)。

——物事を、自分の都合のいい方に取るタイプなんですか?

そうですね(笑)。

——その楽天感ですよ! アイナさん。アイドルは。

いじめられてた時は記憶がそんなになくて。ずっとダンスやってたんですけど、ダンスをやってた理由が、お母さんの気を引きたかったからなんです。よくある話なんですけど、妹が生まれてから妹ばっかかまうので、それが純粋に寂しくて。だからか昔からなんですけど、誰かの一番になりたいんですよね。例えば、ダンスコンテストで優勝出来なくても、お母さんが「今日は一番だったよ」って言えば、それは勝ちなんです。だからいじめられてた時も、友達が他にいて、その人がすごく助けてくれたり、私のことを大切に思ってくれてたりして、それで充分だったから順調だったと思うんです。誰かの一番だったから、ずっと生きれてたっていうのはあります。今もそうです。

<ヤだヤだヤだって、メッチャ書きます。>

——もしヘコんでも、自分の好きなものを見たら「アハハ」ってなれますか?

そうですね。忘れちゃいます、すぐに。けど、メッチャ書きます、文に。携帯のメモとかにもメッチャ入ってるんです。夜中の2時くらいになると1ヶ月に1回くらい超病む時期がくるんですよ。「もう死にたい」みたいな(笑)。小ちゃい頃はそういう時、ジャングルジムのてっぺんからバーンってわざと落ちたりしてました。今はそういう時が来たらずっと書きます。

——自分の気持ちを?

そうです。それが私のソロ曲なんですけど全部。

——あ〜。そうなんですね。

全部病んでる曲を書いたんです(笑)。「スイカの種の気持ちになりたい」ってずっと書いてたんですよ。「居場所がない 居場所がない しんどい」って。それで勿体ないなと思って歌にしただけなんですけど。

——書くとスッキリしますか?

スッキリするんです。書きまくってお母さんに送ります(笑)。ヤだヤだヤだっていうのを。

——お母さんはなんて返事を?

犬の写真を送ってきます(笑)。

——いいお母さんだね。

そうですね。優しいです。

——最近の調子はどうなんですか?

文に書くのは最近してないけど、「つらいな」っていう時は結構あるかもしれない。そういう時は、家に小ちゃいお化けのプラネタリウムがあって、こう光を照らせば壁に「ピュ〜」って流れるんですけど、それをやって和んでます。

——誰かと一緒にいないとダメなタイプなんですかね?

あ〜。そうかもしれないです。でも一人の時間も欲しいなっていうただの自己中な奴だと思います。でもお化けのプラネタリウムは最高で、音が鳴るんですよ。「ヒュウゥゥゥ〜」って(笑)。オバケのQ太郎とかが壁に流れてる(笑)。

——へ〜。良さそう。売ってるの?

もらったんですよね。

——書くってことは本も読む人ですか?

読みます、結構昔から。太宰とか。映画も観ますメッチャ。この前『BiSキャノ』借りたんですよ。そしたらこの前握手会でその店員さんが来て、この前「『BiSキャノ』借りたでしょ?」って言われて、もう怖すぎ〜って(笑)。

<歌>

——歌詞の起源は分かったんですが、歌はどういう風にして始まったんですか?

私ダンスも歌も本当はあんまり向いてないと思うんです。

——全然そんなことはないでしょ(笑)。

(笑)。家で本とか読んだりする方が多分幸せなのかなって。歌も一番になりたい延長だと思います。BiSHに入ってからよくエゴサをするんですけど、ほぼほぼ歌のことばっかり書かれてるんです。「アイナ・ジ・エンド声いいね」とか「歌上手い」って。すごく嬉しいんですけど、私歌上手いんじゃなくて、私歌下手な方だと思ってるんです。歌上手い人はMay J.さんとか、May J.さんとか、まあMay J.さんとかいるじゃないですか(笑)。だから私は、ママとパパが生んでくれた声の遺伝子がたまたま良かっただけなんです。

——でも文を歌詞にした時点で、もう歌おうと思ってたということじゃないですか。なんで歌おうと思ったの?

自分の声に酔ってる時期があるんですよね。「いい声してんな〜」って。「私天才だな〜 パパとママの遺伝子最高だな」って思う時があるんですけど、逆に「ホンマになんでこんな声低いん?」って思ったりするんです。「アイドルみたいな声になりたい」「カワイイ声がいい」みたいに思うんですけど、その酔ってる時期に歌を作ります(笑)。

——でもソロライヴでも歌っててYouTubeにもPVがあります。

でもそれは、「やんなきゃ」って思ったからやっただけです。一応やるからにはとことんやりたいから。根本としては「歌がやりたーい!」とかじゃない。

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<独創派ダンスユニット、PARALLEL>

——ソロの時期にもうPARALLELは並行してたんですか?

ソロをやってた時は、ちょうどPARALLELが休止してたんです。

——あのグループで要するにダンスグループとして活動し始めた感じなんですよね?

そうですね。後半にアイドル現場にちょっと出てただけで、どこに出たらいいかも分んなくて、ずっと男の人しか出てないダンスイベントに出てましたね。それで「ファンつかない」とか嘆いて、「当たり前やろ!」って(笑)。

——ヒップホップ、クラブの世界ってさばけてますよね。ハグは挨拶代わりだし。今BiSHがいるアイドルの世界なら出禁なわけで(笑)。そのギャップはどう感じてますか?

アイドルの方が幸せです。男の人とそんな接触するの怖い。「ウエーイ、ウエーイ」ってやつ。苦手でした。だからクラブとか遊びに行ったことはないし、ショーが終わったら誰のショーも観ずにいつも帰ってました。怖いから。だから友達いなかったです(笑)。そんな所でアイドルっぽい事をやってたから、どうしたらいいのか分んなくて。だからアイドル現場に初めて出た時は、楽屋も女の子しかいないし、すごい楽しかったです。メッチャ楽しくて、アイドルの方が向いてるって思いました。

——PARALLELのダンスは誰が考えてたんですか?

アイナと、辞めたかずみっくすっていう人がほとんど考えてます。

——独創的ですよね。どういう発想で作ってたんですか?

神社の前でパフォーマンスしても怒られない踊りを作ってました(笑)。

——ん?(笑)。

レゲエのように胸の谷間を見せながら踊るとかじゃなくて、なんかこう、「ちょん!」みたいな。「別に踊ってませんよ」みたいな感じの小ちゃい振りでも面白い、みたいな。それがシュール、みたいな。やりたい事をやってただけなんです。面白いかなっていう事をひたすら。

——急に貞子になったりするじゃないですか(笑)。あの出現の仕方、不意の感じが、発想的に切れててヤバイです。

あとメンバーの中に1人サリーちゃんていうアクロバット出来る子がいたから、それを面白く活かして、首だけで逆立ちしたり。

<シンプルに努力家の人が好きです。>

——アイナさんはBiSHでも振付けをやってるんですよね?

曲によるんですけど、そうですね。でも、みんなと一緒に「この振りこうやと思うねんけど、どう思う?」みたいな、結構ちゃんとコミュニケーション取りながら作ってるんで、みんなで作ってる感じです。私が提案をするみたいな感じ。

——前のグループはダンス好きな人が集まってたけど、BiSHはそうではないわけで。

でも、それがメッチャ良さだと思います、BiSHの。私がオタクだったらモモコのこと一番応援してると思うんです。練習をメッチャ必死でやってくるんですよ。で、私以外のメンバーにダメ出しされるとちょっと怒るんですけど(笑)。私が「こうやろ、前も言ったやん」みたいに言ったら「あ、そうだね。頑張る」って言って、また更にレベルアップして頑張ってやってくるんですよ。それが本当に素晴らしいなと思う。

——その気持ちが好き?

そうなんです。シンプルに努力家の人が好きです。オタクだったら、私みたいに「出来るで」みたいなパフォーマンスより(笑)、絶対頑張ってる方が嬉しいっていうか、応援したくなると思うんですよ。だからすごい羨ましくて。本当マジで「ダンスやってこなきゃよかった」って思ったこともありますよ(笑)。モモコだったら肩が固いから、ソロを作る時は肩をあんま動かさないカワイく見える振りにしようとか、チッチだったら超王道アイドル系の振りが得意だから、思いっきりぶりぶりさせてカワイくさせようとか、その子に合った振りを考えてます。

——アイナさんは最近何を努力してるんですか?(笑)

歌を頑張ってます(笑)。歌被せなんですよライヴ。『スパーク』っていう曲の落ちサビで超頑張って張るんですけど、やっぱ被せと同じぐらいになるじゃないですか。それが悔しくて努力してます。ひとカラ行ってます(笑)。

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<アイナのBiS研究>

——そもそもBiSHは、渡辺さんが高らかにBiSをもう1回やるんだって宣言されて始まりました。BiSは研究しましたか?

メッチャ見てましたし、尊敬してました。あんなに吹っ切れる人達がいるんだって思って。下ネタとかもメッチャ言うし。

——「下ネタ苦手です」ってTwitterに書いてあった(笑)

苦手とかじゃなくて、対応に「おお……」ってなるだけで、私本当は好きなんですよ。でも、対応が出来なくなっちゃう(笑)。

——ちょっと照れが入っちゃう?(笑)

そう。だから吹っ切れてるし、純粋にウイカさんがカッコイイし。あとカミヤさんも好き。

——当然、研究員達が来るだろうと。彼等の暗黙の要望に応えれる自信はありましたか?

え〜。ないです〜。ないですね。とにかくがむしゃらに歌を頑張りたいと思ってました。松隈さんの曲をいかにカッコ良く歌えるかが課題で、BiSに負けないぐらいカッコ良く歌うっていう自信はありました。

——アイナさんはどういうグループになったらいいなと思ってますか?

まだ始まったばかりなのにオリコン20位。今のところただのラッキーなグループじゃないですか。それが悔しくて。これを覆していくドラマを作りたいです。ただのラッキーガールから始まった4人組が色んな事あって結局オリコン1位、みたいな。武道館、東京ドームってやって。もうラッキーガールじゃないじゃないですか。頑張ったんだって思わせたいです。

——何か方策はありますか?

メンバーが仲悪くならないことです(笑)。

——アハハハ、それは先代のBiSの教え?

そう(笑)。

——大森靖子さんがラジオで言ってましたね。「BiSは酷かったんですよ〜」って。

あ、言ってましたね。いや、でも大森靖子さんみたいになりたいですね。カッコイイですメッチャ。理想ですね。あんなに一人でがむしゃらに出来る女性は中々いない気がします。BiSHも頑張りたいです。

<アイドル怖いです(笑)。>

——最後の質問です。アイナさんはクラブ系の世界も見てるから、オタじゃない人達も知ってる。そういう世界も知った上で、アイドルってぬるく感じませんか?

いや、思わないです。アイドル怖いです(笑)。もう競争世界な気がして。今までは仲間が「コンテストで私優勝するから見に来てよ」って言ったら、何がなんでもお金払って行って一緒に泣いて「優勝おめでとう!」とか心から応援してたんですけど、アイドルはちょっとだけ違う気がします。やっぱりどこかでみんなが「一番になりたい」って思ってやってるから。

——アイナさんが描く理想のアイドル像を訊かせてください。

BiSHのファンは清掃員っていう名前なんですけど、アイナのことを推してくれてる清掃員の人の中の推しの一番になりたいですね。それが固まって「アイナが一番、アイナが一番」っていうオタク達がたくさんいる一番になりたいです。濃い一番? ふわってしてる一番じゃなくて、確立された一番になりたいです。

——ガチ恋ばっかになっても大丈夫ですか?

多そうですね(笑)。でもそれぐらい頑張って、人を魅了出来る人になりたいなと思ってます。

プロフィール
BiSHBiSH
アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィ、セントチヒロ・チッチの4人からなるアイドルグループ。BiSを作り上げた渡辺淳之介と松隈ケンタが再びタッグを組み、彼女たちのプロデュースを担当する。自らを“新生クソアイドル”と称す。クソアイドルの3箇条は、「ファンの総称は“清掃員”」「ライブの写真撮影は可能。なお録画、録音は禁止」「自由。ただしほかのお客さんの迷惑になる行為は禁止」。2015年5月27日に1stアルバム「Brand-new idol SHiT」をリリース。9月にニューシングルを発売予定。
MMMatsumoto

MMMatsumoto

MMMatsumotoこと松本昌幸は音楽雑誌MARQUEE(マーキー)の編集長である。音楽雑誌と言いながら8割はアイドルという誌面作りに日々勤しむ。バンド/DJ取材期より非常に現場主義であり、当然ドルヲタ理解度も高い。三次元での2010年代現代アートとはアイドルのことだと思っている超地下からAKBGまでのクソDD。