特集

~ 音楽シーンに撃ち込まれた『REMIX ASSAULT』が変えるものとは。 ~
Moonbug インタビュー

様々なレーベルをまたぎ集められたJ-POP/J-ROCKのリミックス集・MoonbugREMIX ASSAULT』が先日リリースされた。SNS上にアップロードされるほとんどのリミックス楽曲がブート作品である昨今の音楽シーンにおいて、本作のようなオフィシャル作品が発表されること自体、転換期の到来を意味するのかもしれない。

“ネット発のクリエイター”という言葉が若い気鋭のクリエイターを指す代名詞になりつつある中で、着実にキャリアを積み、満を持してメジャーレーベルからリリースを果たしたMoonbugのおふたりと本作のアートワークを担当したGraphersRock氏に話を聞いた。


Edit:石井龍(2.5D)/ Photo:谷浦龍一(2.5D) GraphersRock氏の仕事場にて

これまでにオリジナル作品『BEATS&SPIKES』をリリースしていますが、なぜこのタイミングでリミックス集『REMIX ASSAULT』を発表したのでしょうか?

Novoiski:『BEATS&SPIKES』はオリジナルといえばオリジナルですが、リミックスといえばリミックスなんですよ。

Hisataakaa:前作に関しては僕らも音源を正式にリリースするは初めてで手探りの部分が多く、何を提示すれば良いか掴めない部分もあったり、自分たちの中で納得いかない部分も正直ありました。

Novoiski:それに前作と連続性があるかというと正直ないんですよ。

Hisataakaa:一枚目は一枚目の時の楽しさがありますし、もちろんノリ気で作りましたが、やっぱりリミックスを作るのが楽しいんですよ。そういう意味ではMoonbugとして本当にやりたいことは『REMIX ASSAULT』だったりします。

Novoiski:Moonbugの本質ですかね。

Hisataakaa:”リスナー目線”じゃないですが、その楽曲を聴いて何を受け取るかを考えるのが好きというのが大きいかもしれない……。僕たちは生涯リスナーなんだと思います。

Hisataakaaさんがリスナー目線でみると『REMIX ASSAULT』はどのように写りますか?

Hisataakaa:「音がキレイだなぁ」って思いますね(笑)。ブート作品と違ってそれぞれの音をパラデータでもらい、それを日本有数のミキシングエンジニアであるDUBMASTER Xさんに料理してもらう……。今までは音質的な不自由さも込みでブート作品を作ってきましたが、どうしても壁に突き当たっていて。今回はそのタガが外れて、素材から処理の仕方までを所謂プロのクオリティで作っているリミックスの最高級品ですね。

本作を紐解くうえで”90年代”という言葉がキーワードに挙がると思います。『REMIX ASSAULT』のアートワークについても話を伺いたいです。

GraphersRockThe Designers RepublicというDTPの始祖的なデザイナーがいるのですが、彼がPop Will EatItselfというNovoiskiさんの大好きなバンドのデザインをしていて、その雰囲気を『REMIX ASSAULT』にも取り入れたいという話しをしたのがきっかけとしてあって。今回の作品はリミックス盤になるわけですが、僕の中でリミックスカルチャーが花開いたのが90年代のイメージがあるんですね。僕ら三人とも90年代を通ってきたわけですし、個人的なモチベーションにもなり”90年代のGraphersRockの集大成”という意識で制作に臨みました。

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Moonbug

Moonbug

サウンドクリエイター、VJ、DJ、デザイナー、ダンサーなどが集まるグループ、「ORCREC.」(オークレック)にてNovoiskiとNylonizmが2008年初頭に結成。後にHisataakaa、DubMasterXが加わり、現在は4人構成となっている。

Novoiski SoundCloud:https://soundcloud.com/novoiski

GraphersRock

GraphersRock

サイバーパンク、テクノカルチャーをベースにグラフィックワークを展開。 マルチネレコーズ、tofubeatsのアートディレクション、デザインを手掛ける他、メジャー、インディーズを問わず多岐に渡るCDジャケット、 アパレルデザイン、広告媒体等、様々なメディアで作品を制作している。