特集

アイドルフィロソフィー
~Megu(Negicco)~

TOKYO IDOLが注目するアイドルとともに”理想のアイドル”について考え、様々な角度からアイドルの条件やアイドルのあり方などを探る特集企画「アイドルフィロソフィー」。
今回は、いまやローカルアイドルの代表格となった新潟のNegiccoが登場。2003年の結成から、2014年に「光のシュプール」がオリコンウィークリー5位を獲得するまで、実に11年。しかし、Negiccoは常に恵まれた環境にいたとは言い難い。彼女たちを支え続けた、アイドルとしての「フィロソフィー」とは何だったのだろうか? 今回はNegiccoのMeguに話を聞いた。

Interview・Text:宗像明将 / Photo:ayaka horiuchi

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Meguさんが考える「アイドル」とは何かを教えてください。

Megu 私はアイドルがすごく好きなんですけど、惹かれるポイントがあって、自分にないものを持っていて、尊敬できる人なんです。早見あかりさん(ももいろクローバーを2011年に脱退)が衝撃的で、アイドルっぽくないけどきれいだしかわいくて、しかも全力でやっていて、そこからアイドルにめっちゃハマりました。

早見あかりさんがももいろクローバーを脱退したときはどう思いましたか?

Megu すごくショックでしたけど、意志が強かったので応援したいなと思いました。今でも「ももクロで誰押しですか?」と聞かれたら「あかりん(早見あかり)推し」としか答えられないし、ももいろクローバーZでは箱推しです。私、汗がすごく出るのがコンプレックスだったんですよ。でも、ももクロさんは全力で汗だらけでもかっこいいと思ったし、自分のコンプレックスだったことを「かっこいい」と思わせてくれて尊敬しています。

初めて憧れたアイドルは誰ですか?

Megu たどるとまだまだいるのかもしれないですけど、あかりんと夏菜子ちゃん(ももいろクローバーZの百田夏菜子)。夏菜子ちゃんはTIF(『TOKYO IDOL FESTIVAL 2010』)のときの映像ですごく全力でやっていてかっこよくて、気迫も伝わってきて。Negiccoは当時は3人ともネガティヴで、アウェイな場所にいるとすぐ萎縮するところもあって、全力でやれるのが衝撃的でした。

2003年の結成以来、12年の活動を振り返って、Negiccoとはどんなアイドルだと思いますか?

Megu 「やわ肌ねぎ」のキャンペーンのための1カ月間限定ユニットで、connieさんが楽曲提供をしてくださるけど、全体的なプロデューサーが誰もいない状態で、ダンスも自分たちで一から作っていかないといけなくて。最初の1カ月からT-Palette Recordsさんに入るまでは、自分たちで作りあげているグループでした。

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Negiccoの12年の物語に共感する人も多いです。「MUSIC JAPAN」でのPerfumeとの再会も話題を呼びました。そうした楽しみ方、受け止め方についてはどう思われますか?

Megu 物語があるからこそ見てもらえたり、魅力的に思ってもらえたり、応援したいと思ってもらえたりします。Perfumeさんもきっかけは楽曲だったけど、いろいろ苦労話を聞いて応援したくなったんです。「MUSIC JAPAN」がきっかけで今回のツアーに来てくれる人がすごく多くて嬉しかったです。

Negiccoは何度も苦難を乗り越えてきました。その中でも最大のものは何でしたか?

Megu 苦労してきたことも笑える話に変わってきて、喜びが何倍にもなるし、振り返ると「苦労しといて良かったかも」となって……意外とないかも? けっこうハッピー野郎なんで(笑)。

さっきまでネガティヴと言ってたのに(笑)。

Megu 活躍されてるアイドルさんと一緒にいると死にたくなるとか、そういうことばっかりです(笑)。自分のできなさ加減に落ち込むというか、消えたくなるというか(笑)。アイドルさんは、かわいいと思われたり、応援される要素があるわけじゃないですか。自分を応援してくれる人はいないんじゃないかと(笑)。でも、落ち着いたりライヴをしたりすると、ファンの皆さんに「ありがたいな」と思います。でも最近ネガティヴなことを言わなくなりました。

変わったきっかけはあったんですか?

Megu ここ最近です。「トリプル!WONDERLAND」(2014年のシングル)の制作時期はちょっと病んでいて、オリコンを目指すとか目標もなかったし、毎回ライヴのできる環境を与えられても「がんばろう」とか「楽しい」という感覚がちょっと薄れている自分がいて良くないと思っていて、でも軌道修正ができなくて悩んでいたんです。だけど、その後に「サンシャイン日本海」(2014年のシングル)で「オリコンベスト10を目指す」という目標ができてがんばろうと思ったし、「これで売れなかったらNegicco終わるぞ」と言われて、ちょっとつらくなったら「辞めたい」と言っていたことをすごく反省しました。「終わる」と人から言われるのが衝撃的すぎて、どうしてもトップ10に入りたいと思いました。「Negiccoを続けたい」という気持ちに気づきましたね。

「サンシャイン日本海」は惜しくも11位でしたが、モチベーションは上がりましたか?

Megu 自信にもなったし、すごく楽しいと思えたし、「Negiccoがこんなに多くの人に応援してもらえてるんだな」と思ったので、悔しいけれど「次は絶対ベスト10入り」が目標になって。去年は目標がない状態から、目標を持ってさらに加速できた1年でした。

これまでで一番嬉しかったことはなんでしょうか?

Megu Perfumeさんに再会できたことですね。自分が憧れていた人とお仕事で関われるのは嬉しいです。MEGさんも好きで憧れてる女性なんですけど、「絶対接点ないな」と思っていたら、Negiccoを知ってくださっていて。プロデュースされてる広島のカフェ(Maison du Ruban)でお話しできたり夢が叶ってきてます。

「新潟のNegicco」というローカルアイドルの枠組みと東京での活動のバランスはどう取ってきましたか?

Megu 新潟と東京だけで、「全然Negiccoが広がってないな」と感じてたんです。でも、今年のツアーで初めて来てくれた人がすごく多くて、九州や四国でも「やっと来てくれましたね、すごく応援したくなりました」と待っていてくれた人がいて、ほとんど満員でした。

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Meguさんはファッションやメイク、ネイルなどについてブログで積極的に発信していますが、それはどんな人に気づいてほしいからですか?

Megu 自分はでんぱ組.incの夢眠ねむちゃんが大好きで、彼女が買い物をした場所に買いに行ってたんですよ。女の子にももっと好きになってほしいなと、自分も発信できる立場なので書かせてもらってます。……恥ずかしい(笑)。

女の子から反応はありますか?

Megu 最初は恥ずかしい気持ちだったんですけど、ありがたいことに「そういうのを書いてくれて嬉しい」という反応が圧倒的に多くて、「同じ服買ったよ」という子もいるし、やれることをやっていきたいです。ねむちゃんを応援してる自分に重ねますね。

夢眠ねむさんのどんなところが好きですか?

Megu 実行力もすごいと思うし、自己プロデュースをするのが上手だなと思うし、かっこいいと思いますね。可愛いし。Negiccoにちょっと足りない部分は自分たちを発信する力なので、もっともっとやっていきたいなと、もともと写真を撮るのが好きだったのでInstagramを始めました。

今後Negiccoのメンバーとして目指すアイドル像はどんなものですか?

Megu 新潟では地元の商店街やお祭りで歌って、ご家族連れで小さい子も来てくれるような場所でも歌っていきたいし、大きなステージでもやりたいです。みんなに親しみを持ってもらえるアイドルになりたいです。「親戚感がある」って言われて、「おまんじゅう食べる?と言いたくなる顔してる」と言われて(笑)。話しかけやすい雰囲気のアイドルになりたいですね。

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