特集

編集部パワープッシュ
~廣川奈々聖(わーすた)×樋口P 編~

avexアイドル専門レーベル「iDOL Street」には、「SUPER☆GiRLS」「Cheeky Parade」「GEM」「わーすた」の4組のグループが所属しています。その総括プロデューサーとして、各グループのコンセプトなどを決めてまとめているのが樋口竜雄氏です。

今回、TOKYO IDOL編集部では、各グループの代表者と樋口プロデューサーとの対談を実施。これまでのグループの活動を振り返りながら、今後の目標などについて話をしてもらいました。

その第1回目は、わーすたのリーダー廣川奈々聖と樋口プロデューサーの対談となります。わーすたは「The World Standard」(ざ・わーるど・すたんだーど)の略で、世界に照準を合わせて活動するデジタルネイティブ世代アイドルとして結成されたiDOL Streetの第4弾グループ。ストリート生時代の「ストリーグ」によるライブバトルの話から、ワールド・スタンダードを目指すべくスタートした取り組みなど、わーすたの活動の軌跡を紹介します!


Interview・Text/荒井敏郎 / Photo:Yusuke Homma / Colorist:芳田賢明

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グループの結成からお聞きしたいです。なんでこのメンバーだったのか、とか。

樋口竜雄プロデューサー(以下、樋口P):事前情報が全くないわけではなかったよね。「ストリーグ」(ストリート生によるステージバトル)が始まる前から、次のグループができるかもよっていう前フリがあって、全員にチャンスがある状態から半年頑張ってもらって……。

廣川奈々聖(以下、廣川):あと選抜!? 去年の夏にストリート生の中で「e-Street」(東日本)と「w-Street」(西日本)に分かれて選抜があって、もうその時からちょっとは決まってたのかなって……。

樋口P:(笑)。ウェストが6人いて、イーストは5人だったんだよね。選抜制なので、本人たちにとってはそこに入らないと先がない、みたいな感じもあっただろうし、シビアさはあったよね。

廣川:そうですね。なので、夏に選抜に入れたのは嬉しかったです。

樋口P:その前に「ストリーグ2」っていう、浅川(浅川梨奈)と内村(内村莉彩)がスパガ(SUPER☆GiRLS)に移る前のストリート生のイベントがあった時に、廣川は個人MVPで1位をとって、そのころから廣川のストーリーが始まってたのかなとは思っていて。

廣川:(笑)。その時にMVPをもらえてすごい嬉しかったんですけど、私的にはそれがずっと怖くて……。「ストリーグ3」中も「MVPとった人だから」っていうふうにファンの人の中でも見られていて、そういうプレッシャーはちょっとありましたね。

樋口P:「ストリーグ3」では、最後は僅差で札幌が勝つんだけど、福岡はラストまでいって……。廣川が、福岡をそこまで導いたっていうストーリーもあったよね。やっぱりああいうのは、リーダーがセットリストとか企画を決めるの?

廣川:チームによって違うんですけど、福岡はみんなで決めてましたね。セットリストもすごい時間かけて話し合って、先輩後輩関係なく意見を言い合うって感じでした。

樋口P:福岡って、例えばGEMの伊山(伊山摩穂)みたいなすっごい踊れる子がいるわけでも、すごいアクのある子がいるわけでもなくて、ほんわかしてたんですよ。彼女がリーダーっていうこともあるけど、そんな闘志メラメラってチームではなくて……。

廣川:なんか、努力型グループみたいな(笑)。

樋口P:ストリート生って、半年に1回、面談とスキルチェックをやるんですよ。必ず親御さんと一緒に面談して課題曲とダンスをやるっていうのがあって、その時にいろいろ進路の話とかもするんですが、廣川はほんとに優等生なんですよ。トラブルとかもなく、ご家族の支援もありがたくて……。だから彼女がいきいきと頑張れていたり、ファンに対して全力で向き合えていたりして、それでさらにファンがつく、っていう好循環ができているのかなと思いますね。だからリーダーっていうのも、年齢に関係なく選んだところもありますけど、こうやってべた褒めするとね(笑)。

廣川:プレッシャーに耐え切れなくなっちゃう(笑)。

樋口P:でもそういうのを経て、わーすたのメンバーに入ったっていうのはありますね。日頃の行いというか……。学校みたいになっちゃいますけど(笑)、 そういうのが大事なんですよね。

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樋口さんからみて、わーすたのメンバーはどう映っていますか?

樋口P:ファンの方も評価してくれてるところではあるんですけど、やっぱり修行期間として各地区で頑張ってきて、いろんな結果を残してきたりファンの支持があったりした少数精鋭なんですよね。だから一人として妥協メンバーがいないというか。もちろんこちらは常に妥協してるつもりなくやってるんですけど、ファンがそういうふうに言ってくれるというか、「パーフェクトで全員可愛い」と言ってくれています。「5」っていう人数も今思えば絶妙だったなと。僕らもすごい悩んだんですよ。経営陣みんなで相談して、7とか6とかっていうのもあったんですけど、やっぱり多いと個性が埋もれちゃったりとか、他のグループとの違いがぱっと見でわからなかったりするので、苦渋の決断もあって5にしたし、間違いないメンバーとして5人を選んでいます。そしてこれはパフォーマンスとボーカル分けた結果なのかなとも思っていて、全員歌ってたらまた評価も違ったなと思います。「歌えないなんて可哀想でしょ!」って散々言われましたけど(笑)。実は今、新曲を作ってるんですけど、その中には全員で歌うものがあります。

廣川:え、やったー!

樋口P:そして、来年には初のワンマンライブ(「The World Standard」渋谷クアトロにて2月28日開催)を予定しています。

廣川:そうなんですね! ワンマンでしかできないこともいっぱいあると思うし、もう少し大きい箱でできたらいいなとか、オールスタンディングだったらどんな景色が見れるかなとか思っていました。

樋口P:意識が高いよね。グループ全体としてプロ意識を持っているなと。

廣川:やっぱりストリーグで鍛えられたからかもしれないです。ただ、メンバーが5人っていうのが私としては意外で、他にも「入るかな?」っていう子がストリート生にいたので……。

樋口P:わーすたの「5人」って、他の取材でもよく聞かれるんだけど、アイストの中では珍しい数字だからね。

廣川:私は福岡時代5人で活動していたので、立ち位置とかわかりやすくてよかったです。GEMさんだったら0.5単位のすごい難しい立ち位置なんですけど、そういうところではすごくホッとしました。覚えるの苦手なので……。

樋口P:それはステージ上でやってるメンバーにしかわからないことですね(笑)。ダンスや演出を指導してくださってる先生からすると、「目線下げるな」「前を見たままでチラッと番号を見ていけ」っていうのがあって、そういうのはやっぱりスト生の時に鍛えられて、今のわーすたに活きているなっていうのはありますね。

廣川:あとははーちん(坂元葉月)が2期生だったので、他のメンバーより歴が長いぶん、メンバーのわからないところを教えてくれたり、4期生をぐっと引っ張ってくれたりするところがあって、頼りになっています。

樋口P:そしてわーすたは、5人の中でボーカルとパフォーマンスメンバーを分けるっていうのは発表する前から伝えていて……。説明会あったでしょ?

廣川:あ、ありました。

樋口P:お披露目の時にはDJスタイルの2ボーカル3パフォーマーっていうかたちでいきたい、そこに誰が入るかはこれから決めますっていう発表が全体にあったんですよね。どうだったあのとき?

廣川:いやー、正直複雑でした(笑)。やっぱりメンバーみんなで歌って踊りたいというのがあって……。自分が歌のメンバーに選ばれたら嬉しいけど、そこまで歌で引っ張っていけるっていう自信もなかったので、うーん、複雑でしたね。

樋口P:複雑だよね。自分がボーカルだったらやっぱり他の子に気を使ったりするかなって?

廣川:他のメンバーよりレコーディングとかも長くなっちゃうじゃないですか。気まずいっていうのはないんですけど、でも、みんな歌いたいって思ってるのも聞いてたから、それは複雑でした。頑張らなきゃなと……。

樋口P:先日の3人のインタビュー(TOKYO IDOL NET「輝ける理由」vol.6 わーすた編)にもありましたけど、歌わない中でどう見せるのか考えるきっかけになるっていうのもあるし、みんなで歌うのはどこのグループもやってることだから……。そこを分けるのがわーすたの特色としてグループにマッチしてすごく良いって書いてくださってましたけど、他のところと対バンしたときにもすごく特徴になってて、わーすたの味になってきてるのは確かだよね。それに、自信ついたんじゃない?

廣川:そうですね。体力もつきました(笑)。 練習もかなりするので、それが自信になりました。

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TOKYO IDOL NET

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ライブレポートやポートレートを中心に、写真とアイドルをコンセプトに展開するウェブサイト。掲載している写真にはExif情報があり、シャッター速度やISO感度などを確認できるといった特徴がある。ウェブサイトの運営のほか、ジャケット写真の撮影やイベント用写真の撮影、ほかメディアへの写真の提供など、写真を中心にさまざまな活動を行っている。