特集

TOKYO IDOL NET「輝ける理由」
~vol.7 アキシブproject編~

アイドルには、突然輝きを増す瞬間というのがある。もしかしたら多くのファンは、その瞬間を見るために応援しているのかもしれない……。

ライブレポートやポートレートを中心に、写真とアイドルをコンセプトに展開するウェブサイト「TOKYO IDOL NET」とTOKYO IDOL編集部とのコラボ企画。TOKYO IDOL NETの写真にコラムを添えて、注目のアイドルグループを紹介していく。第7弾でピックアップするのは、渋谷と秋葉原の融合をコンセプトに活動しているアイドルグループ「アキシブproject」(以下、アキシブ)。メンバー構成などを変えながら歩んできたこのグループは、2014年3月から毎週行われている定期公演を皮切りに現在の8人体制で本格始動した。

そんなアキシブが、2016年3月22日に赤坂BLITZにて4thワンマンライブを開催予定だ。毎月第一水曜日に原宿アストロホール、第二以降の水曜日にTwinBox AKIHABARAにて定期公演を重ねている彼女たちのパフォーマンスは、試行錯誤を繰り返すことで日々アキシブらしいものへと進化している。4thワンマンライブにて成長した姿を見せるべく奮闘中だ。

もともとそれほどパフォーマンスをウリにしているグループというわけではなかったアキシブだが、2015年1月25日に開催された渋谷O-WESTでの2ndワンマンライブにて、素晴らしい成長を見せていた。格段にアップした歌唱力にパワフルなダンスが備わり、会場を盛り上げる一体感を生み出していたのだ。

アキシブのパフォーマンス成長の要因とは?

TOKYO IDOL NETでは、メインボーカルでリーダーの宮谷優恵、歌とダンスともに中心となり引っ張る副リーダーの船木沙織、MCや煽りでファンを盛り上げる石川夏海の3名のポートレート撮影を実施。アキシブのパフォーマンスについて、4thワンマンライブへの意気込みについて、話を聞いてみた。


PHOTO:Yusuke HOMMA(COLORIST:芳田賢明)・ワタナベタイシ・西村一光
TEXT:荒井敏郎(TOKYO IDOL NET

宮谷優恵

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アキシブのパフォーマンスは、宮谷さんが歌で引っぱり、船木さんが全体の核になっている感じがします。パフォーマンスという面では、石川さんはステージ上でのミスが多いですよね(笑)。

船木沙織(以下、船木):基本のパフォーマンス力はみんな低いんですよ。自分も完璧ではないから、人に言えるようなものではないですけど、同じ振りを何度も間違えるメンバーに対してはめっちゃ言います。「動画見て確認してないでしょ!」とか。あぶちゃん(石川夏海)はちゃんと動画を見てるんですよ。

石川夏海(以下、石川):めっちゃ見てますよ! 動画は見てます。

船木:向上心は高いんです。

宮谷優恵(以下、宮谷):できないんです。

頑張ってるけど、できないタイプですか。

宮谷:キャラじゃなくて、ほんとにできない。でもまぁ、最初のころを見てるから……。それと比べるとよくなった。

船木:そう考えると、自分たちは前と比べるとあんまり変わってないって思う。

なるほど、石川さんは成長したってことですね。ミスは多いですけど、ステージ上で自由な感じがあって、いいアクセントになっていると思います。

船木:あぶちゃんはもともと、ももくろ(ももいろクローバーZ)の(高城)れにちゃんが好きで独特なんですよ。

石川:ももくろさんとかエビ中(私立恵比寿中学)さんとか好きで……。

そういえば、宮谷さんはハロプロ(ハロー!プロジェクト)好きで、船木さんはK-POP好きでしたよね。

船木:私はハロー!もめっちゃ好きで、モーニング娘。さんの9期オーディションを受けたんです(笑)。いいところまでいったんですけど、落ちちゃって……。

宮谷:やっぱ職業的にアイドルは見ますよね。

船木:アキシブはもともとアイドルが好きでアイドルになりたいってところがスタートだったんですよ。

宮谷:最初、りなはむ(元BiS 苺りなはむ)と私とひなひ(計良日向子)でやったんですけど、りなはむとひなひが結構アイドル好きでしたね。

石川:アキシブはメンバーそれぞれ好きなアイドルのタイプが違うんですよ。だから、それも個性に出るっていうか。

船木:理想像がそれぞれ違いますね。

宮谷:乃木坂さんだったり、ハロプロさんだったり。

石川:アイスト(iDOL Street)さんだったり。

宮谷:それがひとつにまとまったときにアキシブの力になったらいいなと思っています。

パフォーマンスに関してなんですけど、2ndワンマンくらいから一気によくなったなと思ったんですよ。その辺で変わった感じはありましたか?

船木:ありました。なんかありました。

宮谷:私たち的にもO-WESTの2ndワンマンから変わったって思いました。一気に変わったものがありました。いまのメンバーの8人に落ち着くまでが長くて、気持ち的な問題もあったと思うんですけど、ただ単にライブをやってるっていう感覚はありましたね。別に煽りの工夫もなくて、ただ音楽流してただ歌ってっていう感じでやってたのが正直あって、でもなんで変わったんだろう?

船木:ミーティングじゃない? 今後のことを話し合ったよね。

石川:2ndワンマンのときに、それまで歌っていた主要な曲が5曲歌えなくなるって言われて、それまで曲の大切さとかもわかってなかったし、そこでやっと実感したし……。あと、そのときに5月に新宿BLAZEで3rdワンマンをやるってことも発表されて、自分たちからしたらBLAZEなんて広くてとんでもない! というか、やばい! みたいになった。

船木:4カ月後とかすぐだったからね。

石川:だから、そっからどう頑張るか、みたいのはあったかも。

宮谷:1stワンマンは原宿アストロホールだったんですけど、初めてだし何やっていいのかわからなかったし……。演出的な部分できちんと考えたのが2ndワンマンでしたね。

船木:1stは自分たちのことで精いっぱいだったんですけど、2ndではもっとファンの人と……。

石川:一緒に盛り上がろう! みたいな。1stのときは立ち位置とかそういうので精一杯で……あ、いまも精一杯ですけど、そのときはもっとやばくて……。2ndはファンの人と一緒にっていうのはありました。

船木:どうやってファンの人を巻き込むかっていうのをみんなで話し合いましたね。

確かに全体の構成が完成されていて、アキシブのライブを見た! って感じがしました。

宮谷:アキシブって個性もバラバラだし、まとまってないし、アキシブのライブはこれだ! っていう口に出して言えるものがないと思っていて、いま試行錯誤して頑張っているので、それはとてもうれしいです。

アキシブはステージではまとまっている感じありますよ。その中で、石川さんが外れた動きをするのでいいなと思って見ています。

船木:煽りは自分ができないことだから、あぶちゃんに任せていますね。ただ、振りに関しては結構言います(笑)。まぁ、みんなに言いますね。「また間違ってたよ!」とか。怒るときは怒っちゃいます。

宮谷:そうだね。「さっきの違くね?」みたいな(笑)。

その辺はしっかりやってるわけですね。いまの目標は何ですか?

石川:対バンとかでアキシブの前に出たグループがファンと一体で盛り上がってると、次出にくいなぁ……みたいな。でもそうやって思うってことは、自分たちが足りてないって思ってるってことだから、常に楽しかったとかうまくいったとか思える、恥ずかしくないステージにしたいです。

宮谷:私たちは第一印象が悪いというか……アキシブか……みたいなところがあって、それで受け入れてもらえないことも多いんですけど、最近ちょっとなくなってきたので、変えていきたいですね。。

船木:逆に言えば、そこを利用して、ギャップじゃないですけど「実際は全然いいじゃん」って思ってもらえるようなライブをしたいです。あと、もっと話とかもしてほしいです。物販とかも来てほしい(笑)。1回しゃべったら普通だってわかるので。

石川:普通だよね。「うぜえんだよ」とか言ってる子はいないよね。いると思われてるけど。

船木:私も塩対応だと思われてるけど、全然、ずっとしゃべってられるし。

石川:ゆえち(宮谷優恵)なんて、すごいギャップですよ。ステージとの差がやばいですよ。

船木:女の子って感じだよね。それに、いちばんコミュ障だよね。そう見えないのに。

石川:ステージのかっこいい歌声と普段の普通の声が全然違うから、ほんとギャップですよ。

そこが魅力なんですね(笑)。では、赤坂BLITZでのワンマンライブに向けてどうでしょう?

船木:まずはキャパの問題が……。

宮谷:BLAZEの倍ですからね。

石川:やべぇ!

船木:パフォーマンスとかの前に、まずは動員をっていうのはあります。それが悩み。

宮谷:不安しかないですね。いまのところBLITZは。

船木:あと、ステージが広いので体力が持つかどうか……。ステージをどうするか決めなくてはいけないし、演出も3rdワンマン以上のことをしなくちゃいけないし……。

演出と言えば、定期公演の原宿アストロホールの花道はいいですよね。

宮谷:まだ使いこなせてないですね。

船木:でも、BLITZも花道は作りたいですね。もっとファンの人の近くに行けるステージがいいです。

石川:私たちは結構、ワンマン前になると焦っちゃうんですよ。バミリ? 立ち位置とかも、覚えないでぶつかっちゃったりで……あ、自分か(笑)。もうワンマンを3回もやってるから、きっとそうなるってわかってるんですよ。それに、いまから自分たちでできることをやっていかないと集客が間に合わないと思うんです。ビラ配りとかも、オフの日を有効に使ってやりたいですね。アキシブってアイドルなんだけど、普通にめっちゃアイドルみたいな感じの人がいないので、だから結構女の子とかアイドルをよく知らない方ももしかしたら興味を持ってくれるかなと思うんです。新宿とか渋谷とか原宿とかでビラ配ったら、相当興味を持ってくれる人はいると思っていて……。

船木:宣伝をもっとしないとだよね。

宮谷:さっき、個性がバラバラって言っていたんですけど、それはよさでもあって、それぞれの合ったところを使いたいですね。みりにゃ(大谷映美里)が秋葉原で、うちらが渋谷でビラ配り……みたいな。どの人が見ても、アキシブには好きな人がひとりできると思うんですよ。だから、そこをちょっと生かしていける活動をしたいです。

石川:そういう告知をすぐはじめて、ちょっとでも興味を持ってもらったら定期公演に来てもらって、そしてワンマンライブに来てもらうって感じなので、早くやらないと! きっと1月、2月ってなって、あわてちゃうと思う。いや、ほんとにこのままだとやばいと思うから。

船木:やばいね。

石川:アイドルを結構見ている人は、アキシブっていう存在は知ってると思うんですよ。でも、「アキシブか」と思っていたりして、だからそこから変えていきたいですね。

宮谷:私は音楽が好きなので、歌を届けることで見てもらいたいですね。

船木:鳥肌だよ。鳥肌な歌。感動して言葉も出ないみたいな。

宮谷:まだできないので、頑張ります。

石川:でも、『Way To Dream』っていう歌があって、アストロホールだと花道でゆえちがひとりで歌ってるんですけど、あれはやばかったです。うしろ向きながら泣きそうになっちゃいました。

まずは多くの人に知ってもらって、そういう感動を伝えたいですよね。では、来年の抱負とか目標も聞きたいのですが、やはりBLIZですかね?

宮谷:そうですね。BLITZが成功するかしないかでその先が決まってくると思うんですよ。だから、まずBLITZを素晴らしいものにしないと、その先の私たちが目指すところにはいけないので。

石川:BLITZが埋められなくてお客さんがBLAZEと同じくらいだと、次のステージに行けないわけじゃん。怖いよね。

宮谷:怖いですね。怖い1年になると思います。先がないので。

船木:BLITZに向けてってことでもあるんですけど、最近アキシブを知ってもらうために個々の活動も頑張っているんです。

宮谷:前までグループでの活動しかしてなかったんですけど、あぶちゃんが舞台に出たりとか、いろいろ映画とかも決まったりで、波に乗れるのは来年だし、そこで頑張っていきたいですね。

石川:2015年の最初は、「勝負の年」って言ってたんですよ。それでかなりの大きいライブに出させてもらったし、フィリピンも行けたし、そういう意味ではいろんなステージができたから。

船木:2016年は答えというかかたちに示さないとって思いますね。結果を出す年にしたいです。

船木沙織

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アキシブprojectというグループは、その派手な見た目で誤解されがちだが、とてもストイックにパフォーマンスを追求している。今回のインタビューからも、いまの状態にとても危機感を持っており、何とか抜け出そうと必死なのがわかる。自分たちでいまできることを考え、試行錯誤を繰り返しながら進んでいるのだ。それは実際のステージがわかりやすい。フォーメーションや立ち位置などをしっかりと体に叩き込んでおり、とても美しいシルエットを見ることができる。

2016年3月22日に赤坂BLITZにて開催される4thワンマンライブは『Change The World-未来を夢見る僕たちは‐』と題されている。アキシブのいまを変えて、未来へと向かうためのライブにしたいという思いが込められているのだ。

今回、ポートレート撮影に登場してもらったのは3人だが、ほかにも5人の個性あふれるメンバーがそろっている。インタビュー中にも出てきたが、それぞれタイプがまったく異なるため、見た人が誰かひとりは気になる子が見つかる──というのは、まさにアキシブの特徴と言えるだろう。また、アキシブの楽曲は王道路線で、歌と踊りで見せるパフォーマンスもシンプルだ。そのため、アキシブのライブを見たことがないという初見の人でも楽しめる。

たとえどんな理由でも、ライブを見てもらいたい、というのが彼女たちのいまの目標だ。それをワンマンライブにつなげることで、未来への一歩を色濃くできる。そしてその一歩を踏み出す瞬間を、多くの人に見てもらいたいと思うのだ。

石川夏海

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ライブレポートやポートレートを中心に、写真とアイドルをコンセプトに展開するウェブサイト。掲載している写真にはExif情報があり、シャッター速度やISO感度などを確認できるといった特徴がある。ウェブサイトの運営のほか、ジャケット写真の撮影やイベント用写真の撮影、ほかメディアへの写真の提供など、写真を中心にさまざまな活動を行っている。