特集

~ 受信。ラッキーだと思うこと。 ~
TOWA TEI

デビューから四半世紀、常にダンスミュージックシーンを牽引してきたアーティスト・TOWA TEI。いつの時代も最先端のサウンドでフロアを魅了してきた彼が2013年7月10日、7枚目のオリジナル・アルバム『LUCKY』をリリースする。椎名林檎・細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏、さらにはアートワークに草間彌生を迎えた、TOWA TEI新章ともいうべき一作だ。

今回、新作『LUCKY』についてはもちろんのこと、「MACHBEAT EXHIBITION」を始めとするアート活動や今後の展望、そしてTOWA TEIの受信する”ラッキー”について話を伺った。


Interview:廣田利佳(2.5D)/ Edit:結城紫雄(2.5D)/ Photo:谷浦龍一(2.5D)


7月10日にリリースされるアルバム『LUCKY』の、タイトルの由来について教えてください。

TOWA TEI(以下、T):前作『SUNNY』はタイトルの通り、天候はもちろん気分的にも”ハレの日”しか創らなかった。今回は「色々暗い事が多い世の中だけど、楽しい作品にしよう」と考えて、少し実験に近い面も残しています。日常で起こることを、なるべくポジティブに――もともとポジティブなんですけど――捉えよう、”LUCKY”と思おう、とね。

実際”LUCKY”って口に出していると、自然と”LUCKY”になる気がするんですよ。「今日はメロディが浮かんでLUCKY」「曲が出来てLUCKY」「7枚も創れてLUCKY」という風に。ある種、凄く受け身かもしれないのですが、僕ら音楽家はそもそも「創ろう」と思って製作するものでもありませんから。

草間彌生さんにアートワークを依頼されたきっかけについて教えて下さい。

T:草間さんともLUCKYなご縁がありまして。一度目は「montoak」のオーナー・山本宇一さんの紹介でお会いして、二度目は「六本木アートナイト」で同じステージに立ちました。アートナイトでは、草間さんが詩の朗読をしている時に、僕が自分で録った森の音と、作った環境音を流したんですね。その時の打ち合わせでは一言だけ、「私声小さいから、あんまり音大きくしないでね」って(笑)。

今回のアートワークは、先の山本さんが、草間スタジオのスタッフさんに「TEIさんのアルバムジャケットを描き下していただくことってできますか?」と聞いて下さって実現しました。前作と今作『LUCKY』との間には、東日本大震災がありましたし、一時的に音楽が聞けない時もあったんですね。そういった経験もあって自分の中では、今作『LUCKY』から新たなチャプターが始まるイメージを持っていて、アートワークも今までお願いしたことのない草間さんに手がけていただきました。

1 2 3Next
TOWA TEI

TOWA TEI

1994年に『Future Listening!』でソロ・デビュー。オリジナル作品以外でも楽曲制作、プロデュース等数多く手がけ、07年に松本人志監督の映画『大日本人』のサウンドトラックを担当。また、音楽制作の傍らでアートコラージュ作品を制作し、展覧会も開催している。

OFFICIAL SITE: http://www.towatei.com