特集

東京アイドル百景
~横山ルリカ(アイドリング!!!)~

第一線で活躍するアイドルたちに”東京のゆかりの場所”を教えてもらう連載企画「東京アイドル百景」。多岐にわたる彼女たちの活動を通して、現代のアイドルから見たアイドルシーンの景色が感じられるはず。
今回は、まさかの「全員卒業発表」で話題を呼んだアイドリング!!!のメンバーで、ソロアーティストやMCとしても活躍する横山ルリカさんが登場。2015年5月13日(水)にリリースするシングル曲に関するクリエイティブやご自身のお仕事との向き合い方など、幅広くお話を伺いました。

Edit:TOKYO IDOL編集部

【ひとつ芯を持ちつつ、何かを取り入れるというのもすごく大事】

1年ぶりのシングル「七色のプリズム」をリリースされますが、制作過程において何か印象的なことはありましたか?

横山ルリカ(以下、横山):今回、ミュージックビデオの撮影で人生で初めてランニングマシーンを使ったんです。イラストで描かれた街の中をずっと歩く合成のシーンだったので、最初はまっすぐ前を向いて歩くだけでもけっこう大変でした。慣れるまでが大変だったんですけど、出来あがりがすごくポップな感じでかわいく仕上がっていたので良かったです。ジャケット撮影では、自分の衣装や顔にプロジェクターで光と色を投影した撮影を取り入れられたのがすごい嬉しく思いました。

ソロ活動では横山さんのお名前からも由来がある「色」がよく登場しています。今までは単色が多かったのが、「七色」になったのはどういう意図があるのでしょうか?

横山:最初は春らしいというか、ピンクや暖かいイメージのものを作れたら、と話していたのでまったく七色は意識していなかったんです。何色にしようかなと考えていた時に、どんな色にでもプリズムで変えられるっていうような意味もあるので「七色」としました。「かわいい色」とか「かっこいい色」とかじゃなくて、実際に行動して自分の人生が七色に変わっていく、みたいな明るい意味を持つタイトルがいいかなと思って決まりました。自分自身のソロ曲では、今回みたいな爽やかな曲は意外と表題曲になっていなかったので、タイトルも曲にあっていて一番良いんじゃないかなと話して決まりました。

「七色のプリズム」の歌詞の出だしで「いつもの自分じゃ選ばないような色の服着て出掛けよう」とありますし、何か変化への意思を感じさせるものがありますね。

横山:私は「自分がこれが良い」と思ったら曲げないところがあって、ロングヘアーや髪を染めないというのもポリシーがあってずっとやってきたんです。ソロ活動では今まで自分が着たことがないような服をたくさん着せてもらったり、自分が歌ったことがなかったような歌を歌わせてもらったりしていましたが、もちろん自分の中では「似合っているのかな?」とか「この歌を歌うの難しいな」という葛藤もあったんです。でも、その分成長できたなと今になってすごく実感できました。ひとつ芯を持ちつつ、何かを取り入れるというのもすごく大事なんだな、というのはソロ活動を通して学べたことですね。

やっぱりソロとグループだと意識が違いますか?

横山:全然違いますね(笑)。グループだと周りにあわせないといけない部分もありますし、自分がどう目立っていくかというのもあると思うんです。ソロだと一人なので何でも自由にできますし、逆にいうと自分がダメだったら全部ダメになっちゃうのでプレッシャーもありつつ、でも”横山ルリカ”って名前を一番出してもらえるので、良いところも悪いところもあるという感じでしょうか。グループだったらメンバーがいることが心強かったり、分け合える部分も沢山あるんですけどね。

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©CJ Victor Entertainment

【なんでアイドルが関節技やるの!?】

「アイドルとしてのアイドリング!!!」の中での横山ルリカさんはどういう意識が強くありますか?

横山:アイドリング!!!は、番組ありきのアイドルなので、曲を歌うことから始まっているわけじゃないというのが他のアイドルさんとの大きな違いかなと思います。番組を通じてバカリズムの升野さんに様々なことを教えてもらっているという感じなので、アイドルというより新人のタレントというか、芸人さん寄りだけどそれほど面白くないし(笑)、でもかわいいこともやらせてもらっているという、若手のマルチタレントみたいな感じかなと思っています(笑)。

ご自身の持つ理想のアイドルのイメージとは、ちょっと隔たりがあるのかなと思いますが、いかがでしょうか?

横山:アイドリング!!!にいるときはやっぱりアイドルの活動をしているので、「アイドルって思わないとな」と思ってやっています(笑)。私の中の理想のアイドル像というのは、橋本環奈ちゃんとかAKB48のまゆゆ(渡辺麻友)さんの様に身長が低くてかわいらしかったり、プライベートが見えない感じですが、その理想像とは正反対な自分がアイドルをやっているというのがけっこう不思議な感じではあります。

もともと自分がアイドルだとは思っていなかったのが、オーディションに受かってアイドリング!!!になったという経緯がありますよね。どうやって自分を慣れさせていこうと思いましたか?

横山:最初は本当にバラエティー番組に慣れていなくて自分の価値観だけでやっていこうとしてました。アイドルはおとなしくしていなきゃいけない、ふざけてはいけないという先入観があったので、「アイドリング!!!の番組で一番最初に覚えるのは関節技です」と言われたときに「は!? 関節技? なんでアイドルが関節技やるの?」と思って、まずそこが受け入れられなくて(笑)。どういうグループなんだろうこれは、っていう疑問を1〜2年抱えて、ようやくバラエティーというのが楽しくなってきた感じです。自分が思っているアイドルのままでいこうと思ったら失敗したので、アイドリング!!!はアイドルじゃないんだなって思いました(笑)。他のグループだったらそれでも良かったのかもしれないですけど、アイドリング!!!はやっぱり特殊なんだなって気づきましたね。

最初から番組ありきというのが特徴ですよね。アイドルは自分の個性をどんどん出していくのが良しとされている感じですが、アイドリング!!!は番組にあわせて、いかにその中で自分が遊ぶかみたいなところがあるんですね。

横山:そうですね、私は個性が本当になくて。オーディションとかで自分をアピールするのもすごい苦手なんですよ。でも番組で企画が用意されているから、とりあえず一生懸命やっていれば升野さんが面白くしてくれるのですごく助かっていますね(笑)。それで番組を見て「アイドリング!!!って面白いね」って言ってもらえるとすごい得したなっていう気分になります。そこは自分の力だけではないので、環境に恵まれているなと思いますね。

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©CJ Victor Entertainment