特集

東京アイドル百景
~吉田凜音~

第一線で活躍するアイドルたちと”東京のゆかりの場所”をクロスオーバーさせる連載企画「東京アイドル百景」。多岐にわたる彼女たちの活動を通して、現代のアイドルから見たアイドルシーンの景色が感じられるはず。
今回は、ソロアイドルの中でも弱冠14歳、中学生という若さながら堂々としたステージングが印象的な吉田凜音さんが登場。2014年11月にシングル「恋のサンクチュアリ!」でデビューした後、2015年2月にシングル「忘れないPlace/テンセイリンネ~GONG!GONG!GONG!~」、3月にアルバム「Fantaskie」を立て続けにリリースし、さらに5月には代官山UNITでワンマンライヴを行うなど、まさに勢いに乗っているソロアイドルだ。北海道札幌市出身の彼女の目に映る東京とはどんな街だろうか?

Interview・Text/宗像明将
Photo/ワタナベタイシ

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【流れに沿って歌って、そんなに深く考え込まずに挑みました】

昨日は札幌でライブで、今日(取材は2015年6月7日)は東京のスカイツリーでのライヴでしたね。疲れませんか?

吉田凜音(以下、吉田):今日は朝5時起きなので、本当に疲れますね。

私が初めて吉田さんを見たのは、2014年の春、「初恋サイダー」(Buono!のカヴァー)を1曲目で歌っていたライヴでした。デビュー前はどんな音楽を聴いていましたか?

吉田:デビュー前はけっこういろんなジャンルを聴いていましたね。アイドルソングも聴いてたし、バンドも聴いてました。はやりに沿って聴く、みたいな感じで。

憧れていたアイドルはいましたか? 中川翔子さんのイベントに行かれてましたよね。

吉田:中川翔子さん、好きですね。

サウンド・プロデューサーになる西寺郷太さんや、彼のバンドのNONA REEVESは知っていましたか?

吉田:いや、デビュー前は知らなかったです。

NONA REEVESの曲を聴いた感想はいかがでしたか?

吉田:Buono!さんの曲(「初恋サイダー」)とかをやってたので、自分のジャンルがすごく変わりそうだなと思いました。西寺さんがプロデュースしてくれるので、おしゃれな方が増えましたね。

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デビュー曲「恋のサンクチュアリ!」を初めて聴いたときの感想を教えてください。

吉田:「恋のサンクチュアリ!」の前に「M.I.R.A.C.L.E ~アイシタイキミガクル~」を初めてレコーディングしたんです。やっぱりおしゃれな感じだなと思いました。

そこからセカンド・シングル、ファースト・アルバムを次々にリリースされていきました。5ヶ月間に3枚のCDをリリースしたのはどんな体験でしたか?

吉田:だけど、そんなに深く考え込まずに挑みましたね。その流れに沿って歌って、という感じでした。

それは吉田さんが器用だからではないですか?

吉田:いやぁ……そうですね!(笑) 図工とか得意だったんで。

音楽と図工は似てるんですか……?

吉田:似てないですね(笑)。

西寺さんとのレコーディングはどんな形なんですか?

吉田:レコーディングが少し変わってるんです。事前に曲をもらわないで、その場で作っていただく感じなんです。当日の朝に会うともう作っていて、その曲を聴いて、西寺さんといろいろ会話する中で、西寺さんがひらめいていって、それから歌詞を作って……みたいな感じです。西寺さんに「好きな食べ物何?」と聞かれて、「オレンジジュースが好きです」と言ったら「恋のサンクチュアリ!」の二番の歌詞に「オレンジ・ジュースを飲み干して」と入っていたり、ファンタが好きなのでアルバム・タイトルが「Fantaskie」になったりしました。

そういう形式のレコーディングで戸惑うことはなかったですか?

吉田:ないですね。初めてやったときから楽しいですね。

西寺さんから「こう歌って」とか注文はされませんか?

吉田:ないですね。「滑舌良くして」ぐらいです。そんなに歌い方を決められることはないですね。

レコーディングはテイクはたくさん録るほうなんですか?

吉田:そんなに多くないです、「OKなのが出たらもういい」みたいな感じなんです。Aメロ、Bメロ、サビで2、3回歌ってOKみたいな感じです。

そういう作り方はアイドルとしては変わってますね。

吉田:変わってますね、引き出してもらいながら制作していくみたいな感じですね。でも、そういう形にもう慣れちゃってるんです。逆に、期間限定ユニットの「りりりんね」をわーすたの小玉梨々華ちゃんと組んでたんですけど、そのときは事前に音源をいただき、当日行ってすぐ歌う普通のレコーディングで、その方がいつもと違うので緊張しました。プレッシャーがあって。

ふだんから曲作りのネタを西寺さんに聞かれている感じですか?

吉田:けっこうプライベートな話を聞かれますね。「昨日は何してたの?」って。それが歌詞に入ってることもあります。

西寺さんによる1990年代のエッセンスが効いたサウンドを、2000年生まれの吉田さんが歌ってみるのはどんな感覚ですか? 1990年代には吉田さんは生まれてないですよね。

吉田:「こういう曲なんだな」と(笑)。西寺さんの曲は全般に好きです。他のアイドルさんと違う感じの曲があるので、印象が強いんじゃないかなと思います。

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【公園に集まって、鬼ごっことかをしてお話しして、ボールで遊んで帰る】

ファンの方からは曲について何か言われたりしますか?

吉田:「アイドルアイドルしてないねぇ」とか言われます。

でもステージにはバックダンサーもいますよね。

吉田:ダンサーがいたほうが「凜音感」がありますね。見た感じ寂しくないというか。ソロってひとりじゃないですか。普通はバックダンサーをつけてないから、ファンの方にもその印象が強いと思います。

他のアイドルとの違いは自分で感じたりしますか?

吉田:丸メガネやバケットハットみたいなおしゃれなお客さんが多いです。

女性のファンは増えましたか?

吉田:女性のファンの方はすごく増えましたね。歳は私よりちょっと上の方ですね。今年は、同年代のファンもつけたいですね。

アイドルで仲がいいのは誰ですか?

吉田:けっこういます。一番仲良いのはWHY@DOLLさんです。出身地が同じ札幌だし。あとは、GEMさんなどiDOL Street周りや椎名ひかりさんとかも仲が良いです。

周囲にかわいがられてるんじゃないでしょうか?

吉田:いや! 話しやすいって感じなのかな? けっこうフレンドリーな感じなんで(笑)。

プライベートでは友達は多い方なんですか?

吉田:プライベートでは友達……多い方なんですかね? 忙しくてプライベートがないんです。でも学校終わりは、中学生らしく遊びますね。公園に集まって、ずっとお話しして、サッカーしたりしてます。ベンチに座って、鬼ごっことかをして「おなか空いたね」ってコンビニで食べ物を買ってお話しして、ボールで遊んで帰るみたいな。

中学生というより小学生みたいですね(笑)。

吉田:本当にそうですね(笑)。平日はだいたい休みなので、札幌で学校に行って寝て、みたいな生活です。

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